ヤフーは7月24日、子会社のアスクルが8月2日に開く株主総会の取締役選任議案について、アスクルの岩田彰一郎社長の再任に反対する議決権を行使したと発表した。岩田社長を任命した責任など「総合的な判断」から、独立社外取締役の戸田一雄氏、宮田秀明氏、斉藤惇氏の再任にも反対の議決権を行使した。
ヤフーはアスクルの業績不振を理由に、共同運営するECサイト「LOHACO」の事業譲渡や、岩田社長の退陣などを要求。アスクルはこれに反発し、ヤフーから「LOHACOを直営店にしたい」といった相談を受けたと暴露した上で「ヤフーが主体的にLOHACO事業の移管を画策していることは明白」「移管を行いやすくするために社長人事に介入している」と主張するなど、対立が激化している。
今回、ヤフーは岩田社長に加え、戸田氏など3人の社外取締役の再任にも反対の議決権を行使した。戸田氏は、23日の記者会見で「ヤフーは『岩田社長が辞任を申し出ないなら、続投には反対する』と言っている。これは、普通の(上場企業の)マネジメントとしては考えられない」などとヤフーの対応を批判していた。
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