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「シーマン」20周年 “共感する”対話エンジン開発、ロボットに搭載へ

» 2019年08月01日 10時36分 公開
[ITmedia]

 コミュニケーションロボットなどを企画・開発・販売するユカイ工学と、日本語会話エンジン開発を手掛けるシーマン人工知能研究所はこのほど、“共感する”対話エンジン「ロボット言語」の共同開発などで業務提携したと発表した。ユーザーに“共感”できる対話エンジンを開発し、ユカイ工学が2020年に発売予定のコミュニケーションロボット「BOCCO emo」に搭載する計画だ。

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 シーマンは、家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」向けに1999年に発売された育成ゲーム。コントローラーから話しかけると音声を認識し、人面魚「シーマン」が反応する。シーマン人工知能研究所は、シーマンを手掛けたゲームクリエイターの斎藤由多加氏が代表を務める企業だ。

 シーマン誕生から20周年を迎え、今回開発する「ロボット言語」は、独自の文法体系を持つ原始的な音声言語。従来のスマートスピーカーは、一問一答型のコミュニケーションで、ユーザーの命令や質問に、日本語などの既存の言語で応えた時点でコミュニケーションが終わるが、新開発のロボット言語は、例えば「マジ疲れたわー」というユーザーの問いかけのニュアンスを把握し、共感する形で反応を返すという。

 また、シーマン人工知能研究所は、2017年から「オギルビー」という名称の自律型会話エンジンを開発中。2020年には「日本語会話生成エンジン」として、ロボット以外の様々な機器にライセンス提供していく予定だ。この日本語会話生成エンジンを、ユカイ工学が代理店として販売していく。

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