いまや、私たちにとってインターネットサービスは「インフラ」と化している。ビジネスで利用する多種多様なデータ通信からリアルタイムメッセージによるコミュニケーション、ビデオ会議、そして個人で利用する動画、音楽をカバーするストリーミングコンテンツにオンラインショッピング、ソーシャルゲームまで、あらゆるものでネットを使っている。
人はいつでもどこでもインターネットに接続できる環境を熱望し、今では飛行機や外洋を航行する船、人工衛星からもインターネットに接続できるようになった。逆にいえば、現代人はもはや、どこまでも追いかけてくるメールやメッセージ、SNSの呪縛から逃れられなくなっている。
と、思っていたら。
昨日まで当たり前のように使っていたインターネットが、長期間使えなくなった地域があった。平成から令和に切り替わるころ、日本の東京都で。
場所は伊豆諸島の新島、式根島、神津島、御蔵島。2019年4月末から5月の初めにかけて、NTT東日本が敷設した海底光ケーブルに不具合が発生し、光回線に依存するサービスが利用できなくなった。同社の発表では、4月22日午前6時40分に障害が起き、5月3日午前10時27分に復旧したという。
4島の光回線を契約している事業所と個人宅では、インターネット接続サービスやデータ通信に関連した事業者向けサービスの他、電話やFAXも使えなくなった。加えて、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話回線も一部不通になった。
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