米Amazon、米Google、米Appleに続き、米Microsoftも自社の音声アシスタント(Cortana)とユーザーの会話の一部を請負業者である人間の担当者に聞かせていると、米Motherboardが8月7日(現地時間)、Microsoftの請負業者の話として報じた。同メディアは実際の音声データも入手している。
MicrosoftはCortanaだけでなく、翻訳機能を使ったSkype通話のデータも人間が聞いている。いずれもAIの機能改善が目的であることは、他社と同じだ。
Microsoftは、「Microsoft のプライバシーに関する声明」で、機能改善などの目的で、ユーザーの同意を得た上でユーザーデータを集めていることは明記しているが、(他社同様)人間が聞くとは明記していない。
Motherboardが入手したデータには、恋人同士と思われる親密な会話や、減量についてなどの個人的な会話などが含まれていた。
MicrosoftはMotherboardに対し、「Microsoftは収集した音声データを検索、音声コマンド、ディクテーション、翻訳サービスなどの音声対応サービスの改善のために解析している。Microsoftは音声データを収集する前にユーザーの許可を得ている」と語った。
また、データの請負業者への提供に当たっては、データを匿名化し、業者とは非開示契約を結んでいるとも語った上で、今後の対策として「ユーザーに選択肢を可能な限り明確に示し、強力なプライバシー保護を提供できるようにしていく」と語った。
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