「日本企業がもっとAIを活用するにはどうすればいいのか」「そもそも、企業の成長にAIは不可欠なのか」――日本のAIを巡る現状について考える対談企画の後編です。
今回対談したのは、ITmedia NEWSでAI開発の現状を伝える「マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!」を連載しているマスクド・アナライズさんと、自社サービスで積極的にAIを活用しているメルカリ取締役CPO(Chief Product Officer)の濱田優貴さん。前回は「日本がAI後進国といわれる原因」や「なぜ中国企業のスピード感に日本は追いつけないのか」などをテーマに議論しました。
もはや強迫的ともいえる「企業はAIを使うべし」という言葉に対して思うところを率直に語ってもらいました。
いま話題のAI(人工知能)には何ができて、私たちの生活に一体どのような影響をもたらすのか。AI研究からビジネス活用まで、さまざまな分野の専門家たちにAIを取り巻く現状を聞いていく。
(編集:ITmedia村上)
――(聞き手、松本)孫さんは「SoftBank World 2019」で「『AIに何ができる』と低く評価するのは、時代錯誤も甚だしい」と発言しました。それでも、AIは本当に必要なのかという議論は必要だと思っています。なぜなら、私たちはこの5年くらいAIに振り回されっぱなしです。ビジネスを成長させるためにAIが必要というのは、一種のマウンティングのように思えています。
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