NTTドコモ モバイル社会研究所が、スマートフォンとケータイ(ガラケー)の利用状況をモバイル社会研究所が独自に調査した結果をまとめたデータブック「ケータイ社会白書2019年版」を公開している。
スマートフォン比率は、2010年は3.6%だったのが、2019年は83.5%にまで増加し、ケータイ利用率は16.1%と2018年の24.8%を下回る。
AndroidとiPhoneの利用率は、2018年はiPhoneが50.6%、Androidは49.4%だったのに対して、2019年はiPhoneが47.4%、Androidは52.6%となっている。
内訳をみると、iPhone、Androidともに増加していて、ケータイが減少していることから、ケータイからの乗り換えユーザーがAndroidの方が多かったと考えられる。
メーカー別でみると、2016年はAppleが23.1%、シャープは17.3%、ソニーは13.5%、富士通は11.9%だったのに対して、2019年はAppleは35.9%、シャープは15.8%、ソニーは12.5%、富士通は7.7%という結果となっている。
Appleを除く海外ブランドの場合、2016年はサムスン電子が3.7%、ファーウェイが1.1%だったが、2019年はサムスン電子が3.9%、ファーウェイが5.1%となっている。
ファーウェイのシェアが増加しているが、国内市場においてはApple強しという状況は変わっていないことが分かる。
2台目のメーカー別でみると、2016年はシャープは16.6%、Appleは16.2%、NECは9.8%、富士通は9.8%、ソニーは8.4%だったのに対して、2019年はAppleは37.1%、シャープは9.3%、ファーウェイは8.7%、富士通は7.6%、ソニーは7.5%という結果となっている。
Suicaが使用可能なiPhone 7、iPhone 8などが販売継続されていることから、家族端末などでAppleのシェアが増加したと考えられる。
SNSの利用率でみると、日本はLINEの利用率が66.8%と高く、次いでTwitterが33.3%、Facebookが26.4%、Instagramが24.5%、アメブロが7.4%、mixiが3.6%、TikTokが2.4%、+メッセージが2.2%という結果。
年代別でみると、10代における各SNSの利用率はFacebookを除きかなり高いことが分かる。
逆にTikTokは10代から高い支持を受けていることも分かり、広告出稿時のターゲット層を絞り込むには有効的なサービスだと考えられる。
音声認識機能の認知率の年次推移を見ると、Google音声認識とSiriの認知率および利用率が2018年から2019年の1年で大幅に伸びていることが分かる。
おそらく、スマートスピーカー等のTV CMが増えたことが増加の要因だと考えられる。
なお、Amazon Alexaの認知率は低い。
動画サービスの認知率・利用率をみると、無料動画としてのYouTubeの認知率がかなり高く、利用率においてはYouTubeだけと言ってもいい状況のようだ。
有料動画に関しては、認知はされているが利用率はどれも低い。
Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.
Special
PR