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1億画素の衝撃! 富士フイルム「GFX100」を試す荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

» 2019年08月30日 22時02分 公開
[荻窪圭ITmedia]
1メートルくらいの高さのところにいた猫をしゃがんでローアングルで。いい表情をしてくれました。22.2MB(110mm 1/250秒 F2 ISO1600)

 でもピシッと決まったときの解像感やボケ、階調の豊かさ、リッチな発色はGFX100にしかない魅力がある。徳に肌色や青空は富士フイルムならではで素晴らしい。

 さらにチルト式モニター作例ってことでローアングルひまわり。

少しマイナスの露出補正をかけて色を濃いめに。これも等倍で見るとディテールの描写がすごい。21.4MB(32-64mm 64mm 1/800秒 F5.6 -2/3 ISO100)

 シャッタースピードは最高で1/4000秒だが電子シャッターを使えば1/16000秒まで上げられる。電子シャッター時のローリングシャッター歪みはけっこう大きいので動体には使えない。

 ISO感度は最高でISO12800だが、ISO102400まで上げることはできる。

ISO800から6400まで
ISO12800から102400まで(ISO25600以上は拡張ISO感度)

 ISO6400までなら使えそうな感じだが、こればかりは何をどう撮りたいかで許容できるノイズやディテールの低下は変わってくるのでなんともいえない。

ボディだけで1.3キロだけどその信頼感は高い

 ではカメラの話。

 デカいセンサーで縦位置グリップも搭載しているので当然ボディは大きめ。ボディだけで約1.3キロ(バッテリー2個搭載時。EVFなし。EVFを装着すると約1.4キロになる)。

レンズ込みだとかなりの重さになるわけで、さすがに彼女にはカメラが大きくて重そうである

 手持ちで撮るときはファインダーを装着してEVFを覗いた方が安定する。

 ファインダーは「GFX50s」と同じく脱着式だ。

 上面のカバーを外すとアクセサリシューが現れる。そこにファインダーをかしゃっと装着すればOK。

カバーを外し、ファインダーをカチャッと装着すればOK

 EVFは約576万ピクセルと高精細で、boostをオンにするとバッテリーの減りは速くなるが、フレームレートか解像度を上げることができる。

 操作系の特徴は「サブモニターの充実」。

 上面には撮影モードダイヤルはなく、露出補正ダイヤルもなく、その分大きな液晶モニターが付いている。

上面から。大きなサブ液晶モニターがあるおかげで非常にシンプル。撮影モードダイヤルもなく、撮影モードは液晶モニター右のボタンを押して切り替える。露出補正ボタンはちょっと押しづらかった

 モニター右下のボタンを押すと表示内容を切り替えてくれる。

標準の撮影情報表示画面
1回押すと疑似電子ダイヤルに。ISO感度とシャッタースピードと露出補正というシンプルな構成になる

 これはけっこう良い。続いて背面。

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