背面は十字キーがないシンプルさ。実際なくて困ることはあまりないのでよいことだ。グリップの邪魔にもならないし。
注目はモニタの下にあるリアサブモニター。
横長のモニターで、露出や画質の設定内容、ヒストグラムなど4パターン用意され、モニターに表示する情報も細かくカスタマイズできる。
今までの富士フイルムのカメラに比べると、メカニカルなダイヤルは減り、電子ダイヤルでの操作がメインになっている。
スタジオでセッティングを追い込んで撮るときや、三脚を使って風景などをきっちり撮るときにこういうサブモニターは重宝するかと思う。たぶん、GFX100の主なユーザー層はそういう人だろうし。
それでいて、手持ちでのスナップ撮影にも対応できる柔軟さがすごい。
これなんかモニターを手前に倒して腕を伸ばしてハイアングルで撮っているのだけど、ちょっと重たい以外は何の問題もなかったし。
バッテリーは2個内蔵可能で、その場合、約800枚(CIPA規格)まで撮れる。バッテリーを2つ搭載とはいえ、このクラスで800枚撮れれば困らないだろう。USB充電はUSB PD対応で15ボルトでの充電が可能だ。充電器は付属するが、USB PD対応のACアダプターを持っているならそれを使って本体内充電した方が便利かと思う。
というわけで、GFX100はGFX50シリーズを1億画素にしたカメラではなく、1億画素時代に向けてきっちり仕上げてきた新世代のフラッグシップカメラなのだった。
いやもう、1億画素の画質とともに、それで気軽にスナップ撮影できる強力な手ブレ補正機構や十分高速なAFにちょっと感動した次第である。ラージフォーマット+1億画素ならではのシビアささえ理解すれば(いやもうほんとにシビア)予想以上に幅広く使えるカメラなのだった。重いといっても、フラッグシップの一眼レフ(Nikon D5やEOS-1D系)と変わらないしね。
まあレンズを含むと150万円コースなのでおいそれとは手を出せないが、それが必要な人にはたまらないに違いない。
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