ソフトバンクグループ傘下のヤフーは9月12日、ZOZOを買収する方針を発表した。ZOZO創業者の前澤友作氏は、代表取締役社長を同日付で退任した。両社が開いた記者会見では、前澤氏が「尊敬する人」として、ソフトバンクグループの孫正義社長がサプライズで登場。時期は不明だが、前澤氏から事前に相談を受けていたことを明かした。
孫社長によると、前澤氏は「話があるから相談に乗ってください。新しい人生を過ごしたい。月に行くんだ」とプライベートで相談を受けたという。孫社長が「ZOZOはどうするんだ?」と問うと、前澤氏は「ZOZOの社長は引退します」と返答。前澤氏によると、孫社長から「ヤフーの川邊健太郎社長を紹介しよう」という流れになったという。
川邊社長は「(孫社長から)ヤフーとZOZOの事業について、よくよく話し合いをしてみては、と提案を受けた。直近数カ月の話だ」と明かした。
孫社長は、前澤氏に「提携するにしろ、TOBという形をとるにしろ、文化の違う会社が一緒になってするなら、前澤君がサポートして、前澤君が社長をやった方がいいんじゃないか」と提案。だが孫社長によると、前澤氏は「スパッと新しい人生を過ごしたい。月に行くのに訓練が要るし、彼女(女優の剛力彩芽さん)とも楽しく過ごしたい」と返したという。
孫社長は「ヤフーの川邊社長には『俺は口出しをしないから、君たちで好きにやってくれよ』と言っている。今回は友人としての前澤君から相談があったので、シナジーがあってうまくいくような話があれば(と考えた)。今後も楽しい関係を続けていきたい」と述べた。
記者会見では、前澤氏が「孫社長を月への旅行にお誘いしたが、『行かない』と即答された」と明かし、孫社長が「怖いじゃん」と返答。会場の笑いを誘った。
【編集履歴:2019年9月12日午後8時32分 本文中の表現を一部変更しました】
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