この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「[速報]Oracle Cloudを期限なく無料で使える「Always Free」発表。1GBのVM2つ、Autonomous Database 2つなど提供。Oracle OpenWorld 2019」(2019年9月17日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Oracleの年次イベント「Oracle OpenWorld 2019」がサンフランシスコで開幕しました。同社の会長兼CTOのラリー・エリソン氏は、Oracle Cloudの無料トライアル「Oracle Cloud Free Tier」に、期限なしで利用可能な「Always Free」を追加すると発表しました。
提供されるのは1OCPU(新野注:1OCPUは、ハイパースレッディングが有効なXeonプロセッサの1物理コア相当のCPU性能)、20GBストレージのAutonomous Databaseが2つ。Autonomous Data WarehouseもしくはAutonomous Transaction Processingが選択可能。
「実はこれはExadataインフラで実行されている。最高のやつだ」(エリソン氏)
1/8 OCPUで1GBメモリのインスタンス2つ、2つのブロックストレージが合計100GB、10GBのオブジェクトストレージ、10Mbpsの帯域幅を持つロードバランサー1つと月間10TBまでのアウトバウンドへのデータ転送、モニタリング機能など。
これらに加えて、30日間の300ドル分フリートライアルが利用可能なため、Always Freeでは提供されていない大きなインスタンスなども試せると説明されています。
Always FreeはOracle Cloudの全てのリージョンで誰でも利用可能。
「期限切れはなく、使っている間は永遠に無料だ(It never expires, You can have it forever for free as long as you use it)」(エリソン氏)
この発表は基調講演の最後に「One More Annoucement」として行われたもの。
開発者を中心とするエコシステムの拡大がクラウドにとって重要な成長要因である中で、Oracle Cloudにとって開発者を引きつけ、とにかく触ってもらうことが大きな課題の1つになっていました。「Always Free」は、その課題を解決するための大胆な施策といえるでしょう。
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