中国Huaweiは9月20日(現地時間)、独ミュンヘンで開催した新製品発表イベントで、自社製スマートフォン独自のアプリエコシステム「HUAWEI Mobile Services」(HMS)に10億ドルを投じ、拡充していくと発表した。
同日発表した最新フラッグシップ端末「Huawei Mate30」シリーズにはGoogle検索やGmailなどの米Google純正アプリは搭載されていない。
Huawei Mobileのリチャード・ユーCEOはイベント後の記者会見で、「Google Mobile Services(GMS)コアは使用できない。HUAWEI Mobile Services(HMS)コアは使用できる。今日発表した新端末は、GMSコアをプレインストールできないという米国の禁止のため、Mate30シリーズでHuaweiアプリギャラリーを実行するHMSコアを使用せざるを得なかった」と語った(米The Vergeより)。
HMSは、アプリ開発者向けのクラウドベースのサービスセット。Huaweiは「アプリ開発者をHuaweiクラウドエコシステムに接続するワンストップショップとして機能する」と説明している。既に(主に中国で)5億7000万人以上の月間アクティブユーザーがおり、独自アプリストア「Huawei App Gallery」には4万5000件以上のアプリが存在すると、ユー氏はイベントで強調した。
Huaweiのアプリストアの開発者の収益分配は、Googleの70%より多い85%。また、EMUI 10(Android 10ベースのHuaweiのOS)では、GMSが利用可能になればGoogleのアプリもダウンロードできるようになっている。
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