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レッドハット、「Openstack Platform 15」「OpenShift Service Mesh」国内で提供開始

» 2019年09月26日 15時46分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

 レッドハットは9月26日、クラウド基盤向けのオープンソースソフトウェア「Red Hat Openstack Platform 15」「Red Hat OpenShift Service Mesh」を正式発表し、国内向けに提供を始めた。グローバルでは発表済みで、米Red Hatが「オープン・ハイブリッドクラウド」戦略に基づいて設計した製品だ。

photo 記者発表会に登壇した、米Red Hat クラウド製品担当バイスプレジデントのジョー・フェルナンデス氏

 Red Hat Openstack Platform 15は、パブリッククラウド・プライベートクラウド環境の構築・管理などの用途に対応する。Red Hatが5月に発表した新OS「Red Hat Enterprise Linux 8」を利用でき、前バージョン「14」からパフォーマンスを強化した点が特徴だ。

 具体的には、米NVIDIAのGPU・仮想GPUをクラウド経由で利用できるようにし、AIや機械学習を採り入れたワークロードに対応。米IBMのハードウェア「POWER9」の仮想マシンも選択可能にするなど、インフラ構築の選択肢を広げた。

 この他、IP-Sec VPNの規模と帯域幅を拡大するなど、クラウドセキュリティも強化したという。

「Kubernetes」でコンテナ化したアプリの運用を効率化

 Red Hat OpenShift Service Meshは、コンテナプラットフォーム「Red Hat OpenShift Container Platform 4」上で利用でき、コンテナ化したアプリケーションの運用効率化などの用途に対応する。

 具体的には、同プラットフォーム上で「Kubernetes」を利用し、複数のコンテナ化したアプリケーションを実行する際に、アプリ間通信の接続を最適化する機能や、通信状況を監視する機能を持つ。両機能により、アプリを拡張する際のダウンタイムを抑制できるとしている。

 Red Hat クラウド製品担当バイスプレジデントのジョー・フェルナンデス氏は「Red Hat OpenShift Service Meshは、Kubernetesをハイブリッドクラウド環境でも使いこなせるサービスだ。IBMのクラウド基盤だけでなく、AWSやAzure、GCPなど、どこでもアプリケーションを動かせる。デベロッパーをワクワクさせられる新しいイノベーションだ」と自信を見せた。

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