LINEが9月にリリースした「LINEカーナビ」(iOS/Android)は、無料で最新の地図が使えるカーナビアプリとして提供されることに加え、同社のAIアシスタント「Clova」(クローバ)を使った音声操作ができることでも注目を集めたアプリだ。LINEでClova企画室の室長を務める中村浩樹氏、Clova開発室でClova Autoを担当する山田早礼氏にLINEカーナビの狙い、そして今後の展望を聞いた。
LINEカーナビはアプリとして単体動作するだけではない。モバイル端末やアプリが提供するサービスを車載情報システム上で使えるようにするオープンソースプラットフォーム「SmartDeviceLink」(SDL)の対応デバイスにスマホを接続すれば、カーナビを始めとするさまざまな機能を車載ディスプレイ上で扱えるようになる。
SDLを推進するコンソーシアムには、トヨタ自動車をはじめ、マツダやSUBARU、スズキなど多くの自動車メーカーが参加しており、トヨタが2019年9月17日に発表した新型カローラ(カローラ、カローラツーリング、カローラスポーツ)も、SDL対応のディスプレイオーディオが全車標準装備となった。
ディスプレイオーディオとは、カーナビからナビ機能だけを取り除いたような車載機のことで、SDL対応デバイスならスマホをUSBケーブルで接続して対応カーナビアプリなどが使える。従来のカーナビもオプションで用意しているとはいえ、トヨタは車載機のナビ機能を「スマホ連携を前提としたモノ」という方針にかじを切ったと言ってもいいだろう。
新型カローラのディスプレイオーディオにLINEカーナビをインストールしたスマホを接続すると、LINEカーナビアプリの画面がそのまま表示される。スマホのマイクに向かって「ねえクローバ、西荻窪駅に案内して」などと話しかければ、目的地が設定されて道案内が始まる。
「LINE MUSIC」による音楽再生も「ねえクローバ、お気に入りの曲をかけて」といった具合に声で操作できる。
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