米Googleが、銀行との提携でユーザーに提供する預金口座サービスを計画していると、米Wall Street Journal(リンク先は有料記事)が11月13日(現地時間)、同社の幹部のインタビューに基づいて報じた。早ければ来年にも米国で開始する計画。
GoogleでPayments & Next Billion Usersチームを率いるシーザー・セングプタ副社長がインタビューで、コードネーム「Cache」(キャッシュ)と呼ぶこの新たなイニシアチブについて「より多くの人々がオンラインでより多くのことを行うのを支援する」のが目的だと語った。
Googleが金融業に参入するわけではなく、大手金融機関と提携し、財務処理はすべて提携先で行う。セングプタ氏は提携先として、CitigroupやStanford Federal Credit Unionの名を挙げた。米Appleの「Apple Card」とは異なり、提携先ブランドを表に出していくと同氏は語った。
Googleは既に、Googleアカウントで使う総合的な決済サービス「Google Pay」を提供している。Google CacheはGoogle Pay経由で利用することになるとみられる。
セングプタ氏は、基本的な金融サービスに加えて、消費者と銀行の双方にメリットになるサービスを提供すると語った。例えばロイヤリティプログラムのようなものになるようだ。
Googleにとってのメリットは、この口座を経由するユーザーの支出に関するデータを把握できることだ。セングプタ氏は、この口座の財務データを広告には利用せず、広告主に販売することもないと強調したが、匿名化した金融データセットは同社にとって貴重なリソースになるだろう。
前日には米Facebookが、プラットフォーム内で使える支払い機能「Facebook Pay」を米国で提供開始している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR