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速報
» 2019年11月20日 08時00分 公開

Androidの「カメラ」アプリに無断で写真や動画を撮影・送信する脆弱性(修正済み)

「Googleカメラ」とSamsungのカメラアプリに、ユーザーに無断で写真や動画を撮影し、任意のサーバにアップロードできてしまう脆弱性があったとセキュリティ企業が調査結果を発表した。両社はアプリを既に修正済みだ。

[ITmedia]

 米GoogleのAndroidアプリ「Googleカメラ」に、ユーザーが気づかぬうちに動画や写真を撮影し、サーバにアップロードできてしまう不正アプリに悪用できる脆弱性があったと、イスラエルのセキュリティ企業Checkmarxが11月19日(現地時間)、調査結果を添えて発表した。Googleカメラだけでなく、韓国Samsung Electronicsのスマートフォンのカメラや、その他のOEM製Android端末のカメラにも影響するという。

 checkmarx

 Androidアプリは、アプリが端末のカメラやマイクにアクセスする際はユーザーに明示的に許可を求めるように設計されているが、Checkmarxの調査によると、この制限を簡単に回避できる脆弱性があった。この脆弱性を悪用すれば、ユーザーの許可なくカメラで写真や動画を撮影したり、端末に保存されている写真や動画をサーバにアップロードできる。

 また、画像や動画にGPSデータが埋め込まれていれば、攻撃者はサーバに集めたデータからユーザーの位置を追跡できる。

 リスクを実証するためにCheckmarxが開発した不正アプリ(天気アプリになりすましたアプリ)では、以下のことが可能だった。

  • 端末がロックされていても、画面がオフでも、アプリが起動していなくても、写真や動画を撮影する
  • 端末に保存されている写真や動画のGPSデータを取得する
  • 通話を傍受して記録する
  • シャッター音の消音
  • 端末内の写真や動画のサーバへのアップロード
  • SDカード内の画像や動画のアップロード

 Chekmarxは7月にGoogleとSamsungにこの脆弱性について報告し、両社はカメラアプリのアップデートで対処済みという(Googleは8月1日にこの脆弱性を「CVE-2019-2234」として発行した)。Checkmarxは両社の許可を得たため、この脆弱性についてのブログを公開した。

 GoogleとSamsung以外のどのOEMのカメラが影響を受けているのか、それらの修正が済んでいるのかには言及されていない。

 Checkmarxは公式ブログで、Googleからの以下のコメントを紹介している。「Checkmarxがこの問題に注目し、GoogleおよびAndroidパートナーと協力して開示を調整してくれたことに感謝する。この問題は、影響を受けたGoogleデバイスで、2019年7月にGoogleカメラのアップデートで解決した。また、すべてのパートナーがパッチを利用できるようになっている」

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