Corne Cherryは各キーを裏から照らすバックライトと、キーボードの底面を照らすアンダーグロー(Underglow)のためのRGB LEDを取り付けることができる。ゲーミングキーボードのように虹色に光らせたりアニメーションさせたりなどもできる魅力的な機能だが、はんだ付けの難易度が高い(このLEDは特にはんだ付け時の高温で壊れやすい)ことと、無くてもキーボードとして動作は可能なため、ここでは紹介だけにとどめておく。
続いてTRRSジャックとリセットスイッチを取り付ける。TRRSジャックは左右のキーボードを接続するためのTRRSケーブルを差し込むジャックだ。リセットスイッチはマイコン基板(Pro Micro)にファームウェアを書き込む際に書き込みモードに入るためのボタンになる。それぞれシルクに「TRRS」と「Reset」と書かれているためその通りに取り付けよう。
有機ELモジュールは128x32ピクセルの小型ディスプレイだ。ファームウェア次第だが、ロゴを表示させたりキーボードの状態を表示させたりなど、応用次第でさまざまなカスタムができる。マイコンはキーボードのファームウェアを書き込み、キー入力をPCに渡す機能の他、LEDや有機ELモジュールなど周辺回路の制御もつかさどる重要な部品だ。
ここまで組み立てられたらいったん動作のテストを行う。動作のためにはキーボードにファームウェアを書き込む必要がある。以前はファームウェアをコンパイル(ビルド)する環境を構築する必要があり、プログラマーにとっては見慣れたターミナルに触れる必要があるなど、ハードルがやや高かった。
しかし現在は、ブラウザ上でファームウェアをビルドできる「QMK Configurator」や、GUIで書き込みを行える「QMK Toolbox」などのツールが出そろっている。具体的にはQMK Configuratorでファームをビルドし、ダウンロードした.hexファイルをQMK Toolboxを使って書き込む。動作確認であればキーボードとして「crkbd/rev1」を選択し、そのまま「COMPILE」ボタンをクリックするだけでよい。
コンパイルが完了すると書き込み用ファイルである.hexファイルがダウンロードされるため、これをQMK Toolboxで左右のキーボードそれぞれに書き込む。書き込む際には左右をそれぞれUSBケーブルで接続してからリセットスイッチを2回押して書き込み状態にし、「Flash」ボタンで書き込みを実行する。もし書き込みが完了できないようであればキーボードの状態やケーブル、ツールの操作を見直そう。
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