はんだ付け作業の最後に、スイッチソケットを取り付ける。これはキーボードのキースイッチを接続するためのソケットで、これがあることによりホットスワップ(取り外し可能)なキーボードとして後でキースイッチの交換などができるようになる。スイッチソケットによるホットスワップができるかどうかは、各自作キーボードの設計で決まっている。後からキースイッチを変えてみたい場合は、スイッチソケットを使うキットを選ぶのがいいだろう。
最後にキーボードのケースを組み立てていく。今回は別途青いアクリルで注文したプレートとケースを使って組み立てていく(もちろんデフォルトのプレートを使っても問題ない)。プレートにスペーサーを取り付け、底のボトムプレートと一緒に基板を挟むような形に組みつける。
ケースも組み立て、最後はキーキャップを取り付けて完成となる。デフォルトのキーマップを参考に取り付けてもよいし、カスタムしてももちろんいい。ファームウェアでのキーマップのカスタマイズに関しては今回深く取り上げなかったが、QMK Configuratorで簡単な編集は可能で、より複雑な変更についてはネット上にカスタム方法を取り上げた記事があるため参考にしてみてほしい。自作キーボードはハードを組み立てるまでに深い沼があるが、組み立てた後もキーマッピングやマクロ機能といったファームウェア編集の沼が待ち構えている。これを悩む時間もまた楽しいものだ。
Corne Cherryのキー配列は、42キーという数からも分かるようにほとんどが英字部分だけで、テンキーやファンクションキーはおろか、数字や一部の記号すらない“変態”的な配列だ。この手の自作キーボードを初めて見る人は「こんなもので入力ができるのか、これに慣れたら普通のキーボードが使えなくなるのではないのか」と心配になるかもしれない。確かに慣れの期間は必要だが、いったん慣れてしまえば十分に文字入力が可能で、他のキーボードとのスイッチも問題なく行えると筆者は考える。
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