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» 2019年11月29日 17時16分 公開

デジタルネイティブのためのフォントとデザイン:“フォント好き”なら絶対楽しめる台湾・台北の旅(前編) (1/4)

新旧の文化が同居する台湾は、フォントの旅にもってこい。前編では台北で見かけた素晴らしいデザインを多数の写真で紹介する。

[菊池美範,ITmedia]

 台湾はフォントとデザインを楽しめる最高の旅行先といってもいい。歴史的にも日本との縁が深く、どこか懐かしい街並みや田園・山岳風景も相まってフォント探索の好奇心をいっぱいに満たしてくれる。

 筆者は過去数度にわたって台湾を仕事やプライベートで訪問したが、特にこの1〜2年は、交通インフラや公共施設の洗練された計画の成果と昔ながらの台湾がミックスされた光景に心をつかまれっぱなしなのだ。ここでは前編と後編の2回にわたって写真をご覧いただきながら、「海外編」としてフォントとデザインの旅を一緒に楽しんでほしい。前編は台北市街エリアを紹介する。

連載:デジタルネイティブのためのフォントとデザイン

スマートフォンやSNSの普及で、誰もが気軽に情報を発信できるようになった今、「どう発信するか」を考える上で、欠かせないのがフォントやデザインです。「最近ここのフォント変わったな」「このロゴどうやってデザインしたんだろう」と、身近な文字が気になっている人も多いのではないでしょうか。

この連載では、街角やビジネスの現場など身のまわりにある文字をきっかけに、奥深いフォントとデザインの世界をご案内します。いつも使っているスマートフォンやデジタルカメラを片手に、ひとときの「フォントの旅」を楽しんでみませんか。

菊池美範(きくち よしのり)

1980年代末からパーソナルコンピュータをデザインワークに取り入れ、1990年代〜現在までグラフィック、エディトリアルデザインの分野でフォントの適切な使い方にこだわったデザインワークを続ける。「ITmedia NEWS」のロゴの「ITmedia」部分のデザインも担当している。

台湾松山空港のフォントとデザイン

 台湾国内線のハブ空港として機能している松山空港は市街地にあり、かつての香港啓徳空港のような雰囲気も持っている(軍民共用空港という意味でも)。

 日本からのフライトは国際空港の玄関口である桃園空港がメインであるが、羽田からの便が確保できれば台北市内へのアクセスはこちらの方が便利だ。着陸直前には台湾を代表する高級ホテル、圓山大飯店を左手に見ながら着陸することになる。

photo チャイナエアラインで羽田から台湾松山までのフライトは3時間台と短い
photo 中華電信の公衆電話。右側は車椅子の方でも利用しやすいよう、電話台の位置を低くしている。実際に使用する機会はなかったが、実用本位ながらメタルカラーをベースに濃い青の送受話器とプッシュボタンプレートは機能がつかみやすく、アイコンの説明も一目で理解できるデザインだった
photo トイレの案内ボード。このくらいアイコンの表情が豊かだと、北京語(繁体字)と英語だけでも十分理解できる。日本語にも対応
photo 出発ロビーにある、柱を取り巻く広告サイン。ハーフミラーのような4面に長方形の積み重ねと拡散によるデザインパターンをベースにしながら、毛筆の文字あしらいがとても効果的
photo 出発ロビーにある自動販売機で購入した仙草ゼリー入りのドリンク。キューブ状の仙草ゼリーが入っていることをデザインとして下半分に配し、商品名の毛筆エンボス風のロゴが涼感を出している
photo 出発ロビーにある個室カラオケ。タッチパネルのメインスクリーンはWindows風のフォントと色彩。カラオケに熱中していてもフライト情報のテロップが流れるという、カラオケ好きの方にはうれしい仕様
photo 出発ロビーにあるフリーブックコーナー。ブックスタンドが音符と鳥の巣をあわせたようなかわいいフォルムだ。フリーブックを示すフォントの右にある「交遊世界」のロゴマークは台湾以外でもWi-Fiスポットや電源のあるコーナーなどでもよく見かけた。フリーの公共サービスを示すロゴマークとして分かりやすくていい
photo 出発ロビーにあるワイヤレス充電器。手持ちのiPhone XS Maxの充電に使わせてもらった
photo 松山機場駅から松山空港に向かう通路の途中にある無人のコーヒーショップ。普通の店が閉まっている早朝の時間帯には便利そうだ。ショップのシンボルマークとロゴの組み合わせは、無人のサービスであることを一目で理解できるバランスがいい
photo 同じく松山機場駅から松山空港に向かう通路の途中にある無人図書館「OPENBOOK」。台北の街中でも見かける。台北市民には本好きが多いようだ。よく目立つかわいい黄色のロゴマークは親しみやすく覚えやすい。かなり遠くからでも認識できるし、大型の図書館に出向かなくても台湾の出版物が無料で楽しめる
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