台湾はフォントとデザインを楽しめる最高の旅行先といってもいい。歴史的にも日本との縁が深く、どこか懐かしい街並みや田園・山岳風景も相まってフォント探索の好奇心をいっぱいに満たしてくれる。
筆者は過去数度にわたって台湾を仕事やプライベートで訪問したが、特にこの1〜2年は、交通インフラや公共施設の洗練された計画の成果と昔ながらの台湾がミックスされた光景に心をつかまれっぱなしなのだ。ここでは前編と後編の2回にわたって写真をご覧いただきながら、「海外編」としてフォントとデザインの旅を一緒に楽しんでほしい。前編は台北市街エリアを紹介する。
スマートフォンやSNSの普及で、誰もが気軽に情報を発信できるようになった今、「どう発信するか」を考える上で、欠かせないのがフォントやデザインです。「最近ここのフォント変わったな」「このロゴどうやってデザインしたんだろう」と、身近な文字が気になっている人も多いのではないでしょうか。
この連載では、街角やビジネスの現場など身のまわりにある文字をきっかけに、奥深いフォントとデザインの世界をご案内します。いつも使っているスマートフォンやデジタルカメラを片手に、ひとときの「フォントの旅」を楽しんでみませんか。
1980年代末からパーソナルコンピュータをデザインワークに取り入れ、1990年代〜現在までグラフィック、エディトリアルデザインの分野でフォントの適切な使い方にこだわったデザインワークを続ける。「ITmedia NEWS」のロゴの「ITmedia」部分のデザインも担当している。
台湾国内線のハブ空港として機能している松山空港は市街地にあり、かつての香港啓徳空港のような雰囲気も持っている(軍民共用空港という意味でも)。
日本からのフライトは国際空港の玄関口である桃園空港がメインであるが、羽田からの便が確保できれば台北市内へのアクセスはこちらの方が便利だ。着陸直前には台湾を代表する高級ホテル、圓山大飯店を左手に見ながら着陸することになる。
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