台湾西側の大動脈ともいえる台湾高速鉄道は日本の技術協力により東海道新幹線の兄弟のような車輌が使用されており、サインやフォントのデザインは日本人の目にも違和感があまりない。快適な旅行とフォントとデザインの鑑賞を同時に楽しむことができ、台湾の主要な大都市を短時間で移動可能だ。九州新幹線の博多から熊本までの感覚に近い。
外国人旅行者向けに発行されるお得なレールパス。指定日数の範囲で乗り放題なので割安。車体色のアクセントカラーであるオレンジ色をベースカラーにあしらった楽しいデザインだ。少し渋めのオレンジ地色なので、白ヌキ文字がよく映える(2018年4月)
台湾高速鉄道台北駅発券カウンターのすぐ横に開店しているお弁当屋さん。クマのキャラクターがあしらわれた包み紙は2018年4月撮影。懐かしい鉄道駅の風景が描かれた包み紙は2019年11月、乗車前に購入したものだ。日本の駅弁に比べると渋めの色使いでフォント扱いもあっさりしている。中身の彩りも茶色系で素朴だが、味はしみじみおいしい。昔ながらの雰囲気は崎陽軒のシウマイ弁当に通じるところがある
同じく700T系のシートバックにあるテーブル裏に記されてる車輌編成中の位置と設備を示す説明。フォントとアイコン、注意書きは一瞬、日本の東海道新幹線かと錯覚してしまうほどイメージが似ている。比較してみると面白いだろうこれまで首都圏の交通機関について何度か連載で取り上げてきたが、台湾独自の考え方はとても興味深く参考になるポイントが多かった。日本への文化的親近感による影響もほどよくミックスされており、初めての海外フォント探索としては飽きることがない。次回の後編は台中〜高雄のエリアを旅してみよう。台湾高速鉄道を利用した台北から台中エリア、台北から終点の左営を経て高雄までの旅程だ。
工事中の駅の「フォント」を集めてみた
東急、東武、JR東でフォントの旅を始める
2001年Universの旅とエウレカセブンHelvetica 映画やアニメのフォントとデザイン、そして世界の街中へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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