米Facebookは12月2日(現地時間)、Facebook上に投稿した写真と動画を米Googleの写真サービス「Googleフォト」に転送するユーザー向けツールを、まずはアイルランドでテスト提供を開始したと発表した。フィードバックに基づいて改良した後、来年前半には世界で提供する計画だ。
同社が昨年7月にGoogle、Microsoft、Twitterと共同で立ち上げたオープンソースプロジェクト「Data Transfer Project」(以下、「DTP」)の取り組みの一環だ。同プロジェクトには今年8月、米Appleも参加した。
DTPは、ユーザーが自分のデータをサービス間で安全かつ簡単に移行できるようにすること、いわゆる「データポータビリティ」の確立を目的としている。
Facebookの新しい写真・動画転送ツールは、DTPへの参加を通じて開発されたコードを基にしている。転送先はまだGoogleフォトだけだが、将来的には他のサービスへの転送も可能にするとしている。
DTPのコードに基づいたツールの提供はこれが初だ。
FacebookとGoogleフォトを使っており、スマートフォンで写真を自動的にバックアップする設定にしている場合はFacebookへの投稿もGoogleサービスにバックアップされるが、そうでないユーザーにとっては朗報だろう。
Facebookは発表文で「われわれは、人々が信頼できるデータポータビリティツールを構築したいと考えている。信頼を勝ち取るには、オンラインサービスはどんなデータを移植可能にするか、別のサービスに移植する際に、そのデータの保護責任はどうするのかといったことについての明確なルールが必要だ。このツールがDTPでの議論を進めるのに役立つことを願っている」と語った。
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