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ポケモンGO「チラーミィ」イベントで蘇る「底なし沼」の悪夢

» 2020年01月25日 00時10分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 やばいイベントが帰ってきた——スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)のゲーム内通知で2月のイベント情報が届いたとき、私は直感しました。1月25日に始まる「旧正月2020」のラストを飾る「チラーミィ」の限定リサーチイベント(2月2日)。同じ感想を持った人は多かったようで、ネット上には同様の声が多数上がっています。

 最近ポケモンGOを始めた人たちはご存じないと思いますが、限定リサーチイベントは過去に3回ありました。初回はちょうど一年前の19年1月20日。第3世代の人気ポケモン「ヒンバス」(ミロカロスに進化)をテーマにした、その名も「ヒンバスデイ」でした。

色違いのヒンバス

 内容はとても魅力的です。3時間の間、全てのポケストップから出てくるフィールドリサーチがイベント限定のタスク(お題)に変わり、クリアすると必ずヒンバスが捕獲できます。まれに色違いも出現し、進化させると美しい紫色のミロカロスに。

色違いのミロカロス

 実装から時間はたっていたものの、ジム置きやバトルで活躍しているミロカロスは多くの人が強化したいと考えていたため、進化や強化に必要なアメと強い個体を努力次第で大量にゲットできるヒンバスデイは、すごく「おいしい」内容に思えました。最初は。最初だけは。大事なことなので2回書きました。

 イベント当日。限定タスクは複数あり、内容は「グレートスローを10回投げる」や「ナイススローを15回投げる」などで、「普段より一桁多い」と驚いたことを覚えています。

地味にきつい「ヒンバスデイ」のリサーチタスク。他に「相棒と歩いて1個アメをもらう」「タマゴを1個かえす」がありました

 同じポケストップからは1つしかタスクが得られないため、トレーナーは移動を挟みつつタスクをこなすのですが、これが大変地味な作業でした。時間がたつにつれて作業感が増していき、つらさが楽しさを上回ります。それでもイベントに参加できなかったフレンドのために色違いを複数体は確保しなければなりませんし、何より強い色違いのヒンバスが欲しい……これが「沼」というものですか。

 最初は大きな公園でプレイしていたのですが、孤独な作業に耐えかね、トレーナーがたくさんいる駅前へ。3時間のイベントが終了したときはもう、疲労困憊(ひろうこんぱい)。周囲からも「やっと終わった」という安堵の声がたくさん聞こえました。

 その日、私は数十のタスクをクリアしましたが、色違いは1体のみ。色違いの出現率はかなり低かったようで、出ただけ運が良かったと思います。これが、今もトレーナーの間で「悪夢」「鬼畜の所業」と語り継がれているヒンバスデイです。

 19年の2月と3月には「パールル」「ハスボー」のリサーチイベントがありましたが、タスクの内容と色違いの出現率は随分と緩和されていました。その後、リサーチイベントが開かれなかった理由をNianticは明らかにしていませんが、イベントの評判というより、おそらく気温を考慮したのではないでしょうか。リサーチイベントは過酷ですから。

「チラーミィ」(ポケモンずかんより)

 さて、チラーミィです。愛くるしい見た目で人気の高いチンチラポケモンで、実用性はともかく、色違いはきれいなピンク色。ミロカロスを思い出しますね。何より特性が「メロメロボディ」に「テクニシャン」です。これは参加するしかありません(ポケモンGOに特性は影響しません)。

 「チラーミィ」のリサーチイベントは、2月2日(日)の午後2時から午後5時まで。今回はイベント終了後も「5kmタマゴ」からチラーミィが出現すると発表されていますので、参加できない方も慌てる必要はありません。参加を予定している方は、寒さ対策を十分にして、そしてフレンドに「色違いは任せて」などと安請け合いをしないよう気を付けてください。

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