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うわさの「AirPods Pro Lite」 どんなイヤフォンなのか予想してみた

» 2020年03月14日 00時15分 公開
[山本敦ITmedia]

 アップルが近く新しい完全ワイヤレスイヤフォンの発売を計画していると海外メディアなどが報じています。製品名は「AirPods Pro Lite」。もちろん実際の名称は分かりませんが、人気の「AirPods Pro」に弟分ができるとしたら、どのようなイヤフォンになるのでしょうか。

第三のAirPodsはどんな製品になるのでしょうか

 「Lite」という言葉には「軽い・小さな/簡易な」などさまざまな意味があります。あるいは価格がLite(安価)になってくれれば、AirPods Proは高価で手が出せなかった音楽ファンも大歓迎です。

 では、現行のAirPods Proから機能を簡略化し、製品価格に反映できる箇所はあるのでしょうか。まずバッテリー内蔵ケースのワイヤレス充電機能(Qi)を省くという選択はありそうです。例えば「AirPods」にもQi非対応の「Charging Cace」が用意されています。

 AirPods Pro Liteではアクティブ・ノイズキャンセリング機能が省略されるのではないかともいわれています。私もアップルがAirPods Proとの差別化を図るために取り得る選択だと思います。それに次期製品のデザインがAirPods Proに近いものであれば、シリコン製のイヤーチップを耳栓のように装着するだけで十分に高い遮音性能が得られます。省かれたとしても不思議ではありません。

写真はAirPods Proのイヤーチップ。耳栓型なので遮音性は高いです

 一方で「外音取り込み」の機能については、維持すると思っています。遮音性能の高いイヤフォンで音楽を聞きながら屋外を歩くのは危険。アップルは安全なリスニングスタイルを啓蒙するためにも残すのではないでしょうか。

 イヤフォンのボタンを操作して音声アシスタントの「Siri」を呼び出す機能は、人によってはあまりなじみのない機能かもしれません。でも、Siriを使ってスマートホーム機器などと連携する機能はアップルにとっては重要。そのためSiriの呼び出し機能が残る可能性は高いと思われます。ただ、ハンズフリーでもSiriを起動できる「Hey Siri」機能は常時待機状態になって消費電力がかさむため、省かれるかもしれません。

 ここまで予想した通り、ノイズキャンセリングやハンズフリーのHey Siri機能が省略された場合、内蔵バッテリーの容量が同等なら、連続使用時間はAirPods Proより長くなることも期待できます。弟分のアピールポイントになりそうですね。

 最後に価格についても予想してみました。2016年からのロングセラーになった元祖AirPodsとワイヤレスチャージ非対応のケースのセットモデルは現在1万7800円(税別)で売られています。もしAirPods Pro Liteがワイヤレスチャージに対応しないのであれば、AirPodsのワイヤレス充電対応ケースセットモデルの2万2800円(税別)との間、つまり2万円あたりが妥当ではないでしょうか。

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