楽天モバイルは3月30日、同社の携帯電話基地局を敷地内に設置した全国の学校を対象に、学校までの光回線を無償提供すると発表した。校内ネットワークの構築を支援しながら、自社の基地局整備を各地で進めたい考え。
同社は文部科学省と連携して「GIGAスクール構想支援プラン」を提供する。文科省が掲げるGIGAスクール構想とは、「子ども1人にPC1台提供」「校内の通信環境の整備」などの教育環境を整える計画のこと。楽天モバイルは同プランで小中学校、高等学校、特別支援学校、高等専門学校などの通信環境の構築を支援。将来的には5Gを活用した教育環境も構築できるとしている。
一方、自社の基地局整備も目的の一つ。学校に無償で光回線を提供する代わりに基地局を設置してもらうことで、近隣に住む楽天モバイルユーザーの通信環境改善を目指す。
楽天モバイルは基地局の整備を始めた当初、整備計画が遅れて総務省から3回の行政指導を受けていた。1月以降は「総務省に提出している計画値を大きく上回る」と、基地局整備が順調に進んでいることを繰り返しアピールしている。
同社は4月8日、無制限のデータ通信と通話ができる携帯キャリア(MNO)サービス「Rakuten UN-LIMIT」を始める。自社エリア外の通信を補助するためのKDDIローミングエリアでは、データ通信の上限が月間2GBまでと制限される。データ量無制限の通信サービスを提供するには、楽天モバイルの基地局整備状況が今後も課題になる。
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