ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

Niantic、AR企業6D.aiを買収 3Dマッププラットフォーム「Real World Platform」に統合へ

» 2020年04月01日 13時29分 公開
[ITmedia]

 「Pokemon GO」や「Ingress」などのARゲームで知られる米Nianticは3月31日(現地時間)、ARを手掛ける米新興企業6D.aiを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表していない。

 6d 6D.aiのトップページ

 6D.aiは2017年創業の、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。スマートフォンで撮影された写真をクラウドソーシングすることで3Dマップを構築し、AR関連サービスを開発したい企業に開発ツールを提供してきた。


 Nianticは6D.aiのツールキットを自社のARプラットフォーム「Real World Platform」に統合し、6D.aiの共同創業者でチーフサイエンティストのビクター・プリサカリウ氏をチーフサイエンティストとして迎える。共同社でCEOのマット・ミエスニーク氏はアドバイザーになる。

 6D.aiは、開発ツールを向こう30日以内に提供を終了し、NianticのARアプリおよびプラットフォーム強化に専念する。

 map

 Nianticのジョン・ハンケCEOは発表文で「想像してみてください。皆さんが同時に、現実世界でポケモンの生息地に足を踏み入れることを。ドラゴンが空を飛び、実際にある建物に着地する様子を間近で見ることを。お気に入りのキャラクターと隠れた秘密の裏路地を歩いたり、友達が残したメモを発見したりすることを」とし、大規模なARマッピングによってこうしたことを可能にするため、6D.aiのチームと協力していくと語った。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.