ITmedia NEWS >

2020年版MacBook Airの外と内、いったいどこが変わったのか(2/2 ページ)

» 2020年04月07日 10時22分 公開
[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団
前のページへ 1|2       

 以前の第8世代Intel Core i5-8210Y/1.60GHzプロセッサと第10世代Intel Core i3-1000G4/1.10GHzプロセッサを比べた場合、2次キャッシュ容量が256KBから512KBへとアップしている。

photo 第10世代Intel Core i3-1000G4/1.10GHzプロセッサ

 3次キャッシュ容量は4MBで変わってはいないが、14nmプロセスから10nmプロセスへと進化し、高効率化によりクロック数値が低いにもか関わらず同等性能を実現している。

 Iris Plus Graphicsは、前モデルが採用したIris Plus Graphics 617のEU数24に対してEU数64となり大幅に強化されている。

photo Iris Plus Graphics

 また、フレームバッファの深度は24ビットカラーから30ビットカラーへとアップ。

 4K表示は60Hz表示から120Hz表示に向上している。

 オンボードメモリは、Hynix製LPDDR3 2133MHzからSamsung製LPDDR4 3733MHzに変更されている。

photo Samsung製LPDDR4 3733MHz

 従来の最大メモリ帯域幅は33.3GB/sだったのに対して、58.3GB/sにアップしている。

 これは、MacBook Pro (16-inch, 2019) のmicron製DDR4 2667MHz、最大メモリ帯域幅41.8 GB/sよりも高い性能だ。

 搭載ストレージは、NVM Express接続(リンク幅x4 リンク速度8.0 GT/s)の「APPLE SSD AP0256N」だった。

photo APPLE SSD AP0256N

 ドライブ性能は、Write 467MB/s、Read 472MB/sという性能値で、転送性能に波があったAPPLE SSD AP0128Nと比べ安定した転送性能が得られるようになった。

 Apple T2チップコントロールとして、Touch Bar Backlightが入っている。

photo Apple T2:Touch Bar Backlight

 これは、MacBook Pro (16-inch, 2019) と同じで、シザー構造キーボードのバックライトコントロールをT2チップが行うようになったことによるもの。

 オーディオサンプリングレートは、これまでの映像業界の音の標準だった「44,100Hz (44,1kHz) 」から、MacBook Pro (16-inch, 2019) と同様に映像業界の音の標準の「48,000Hz (48kHz) 」に変更されている。

photo オーディオサンプリングレート

 サンプリングレートがアップしたことで、音の解像度が向上している

 Thunderbolt 3コントローラーも新しくなり、ファームウェア Ver.79.0(旧Ver.47.4)、リンクコントローラー Ver.1.38(旧Ver.1.34.0)に変更されている。

photo Thunderbolt 3コントローラー

 MacBook Pro (16-inch, 2019) と比べて、リンクコントローラーは同じですが、ファームウェアはVer.51.7のため、それよりも新しいバージョンが組み込まれている。

 バッテリーは、MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019) はDSY製4355mAh(12797mV)だったのに対して、MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020) はSMP製4468mAh(12914mV)に変更されている。

photo SMP製4468mAh(12914mV)

 2%の容量アップとなるが、これが重さ40g増の理由ではないかと考えられる。

前のページへ 1|2       

Copyright (C) 1998 Mac Treasure Tracing Club. All rights reserved.