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» 2020年04月16日 03時20分 公開

新「iPhone SE」は歴代最安 旧SEやiPhone 8との違いは? 比較まとめ(2/3 ページ)

[井上輝一ITmedia]

 A13 Bionicは、iPhone 8が搭載している「A11 Bionic」に比べてCPUの処理速度が最大1.4倍速く、GPUの描画性能が最大2倍速い、と同社は説明している。

 チップセットには通信モジュールも含まれるため、LTEやWi-Fiに進化が見られる。LTEは2×2 MIMOに対応したことでギガビット級の速度で通信できるとしている。Wi-Fiは次世代規格「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)に対応した。また、SIMスロットは物理カードの他にQRコードの読み取りでインストールできる「eSIM」に対応したことでデュアルSIMに対応した。

 チップセットの性能向上に伴い、カメラのソフトウェアに機能が追加されている。新SEのアウトカメラでは静止画撮影時に「スタジオ照明」や「ステージ照明」など6つのエフェクトを使える「ポートレートライティング」機能を利用できる。動画撮影時には、フレームレートを30fpsに落とす代わりに高いコントラスト環境で白飛びや黒つぶれを起こしにくい「拡張ダイナミックレンジ」撮影ができる。

ポートレートライティングで撮影できる作品の一例

旧SEの面影はなし 新SEは「Touch IDが使える最新処理性能」モデル

 新SEはiPhone 8のスペックを色濃く受け継ぐため、命名規則上の従来モデルである旧SEとの類似点はほとんどない。

新旧SE 類似点はほとんどない

 旧SEは4.0インチのIPS液晶ディスプレイを採用し、重量は113gと、新SEやiPhone 8に比べて小型軽量だ。チップセットは「A9」で、Appleによれば「A13 Bionicの方がCPUの処理速度が最大2.4倍速く、GPUの描画速度が最大4倍速い」。

 アウトカメラの画素数は1200万画素で同じだが、絞り値は旧SEがF2.2、新SEがF1.8で新SEの方が明るい。

 Touch ID付きホームボタンを採用している点も同じだが、旧SEは物理的に押し込めるホームボタンだったのに対し、新SEは物理的には押し込めないがバイブレーションで押し込んだ感覚を得られる「触覚フィードバック」方式だ。

 旧SEはイヤフォンジャックを搭載していたが、新SEはiPhone 8同様にイヤフォンジャック非搭載となる。

 まとめると、新SEは旧SEに比べて大きく重くなったが、Touch ID(指紋認証)を保持しつつフラグシップモデルに近い処理性能を獲得したモデルだといっていいだろう。

新旧SEのスペック比較表 全く同じものを青色、ほぼ同じものを緑色、異なるものを赤色で着色している

3モデルの価格比較 新SEは「今までで最も安いiPhone」

 新SEの価格は64GBモデルが4万4800円、128GBモデルが4万9800円、256GBモデルが6万800円(全て税別、直販価格)。新SEで最も容量が小さい64GBモデルは、旧SEの32GBモデルの登場時の価格と同じで、旧SEの64GBモデルよりも安い。旧SEで最も容量が大きかった128GBモデルは5万5800円と、新SEの128GBモデルよりも高かった。

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