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Facebook、新型コロナのデマ投稿に「いいね」した人に注意喚起カード表示

» 2020年04月17日 10時33分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは4月16日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症に関する虚偽投稿の拡散を防止するための新たな対策を発表した。サードパーティーのファクトチェッカーが虚偽だと報告した投稿に「いいね」したりコメントを付けたりシェアしたりしたことのあるユーザーのニュースフィードに注意喚起カードを表示する。向こう数週間でロールアウトしていく。

 alert 注意喚起カード

 このカードはニュースフィードのストーリーズのすぐ下に表示される。「あなたの友人と家族が新型コロナウイルス感染症に関する虚偽情報を排除するのを助けましょう」とあり、世界保健機関(WHO)の「Myth busters」ページへのリンクをシェアするボタンと、リンクを開くボタンが付いている。

 WHOのMyth bustersページは、世界中で拡散している新型コロナウイルスに関するデマや偽情報をリストアップするものだ。その情報がなぜデマなのかの説明も添えられている。例えば、「新型コロナウイルスは5Gネットワークで拡散する」という情報もデマだと説明している。このデマは主にFacebookで拡散したものだ。

 alert 2 WHOのMyth bustersページ

 Facebookは外部のファクトチェッカーが虚偽と報告した投稿のプレゼンスを減らしたり投稿に虚偽の可能性があると表示したり、深刻な危険性のあるものは削除したりしているが、対応する前にユーザーの目に触れてしまうことも多い。注意喚起カードは、深刻な危険性のある投稿を削除する前に見て反応したユーザーが対象だ。

 削除はせずに警告を付けた新型コロナウイルス関連の投稿は、3月だけで4000万件以上あった。この警告を見たユーザーの95%は投稿のリンク先を開かなかったという。

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