企業向けにITインフラを提供するNTTビズリンクは4月24日、同社のクラウド型テレビ会議サービスを5月7日から7月末まで無料で開放すると発表した。もともとは専用の通信網で会議を行えるサービスだったが、国立情報学研究所(NII)の提案により、ソフトウェアVPNを介した通信を行うことで、インターネット経由でも同等のセキュリティを維持できるようになったという。
一時無料化するのは、ビデオ会議サービス「SMART Communication & Cloud」。日本国内にサーバを設置し、国内のみでネットワークを構成。エンド・ツー・エンドで通信を暗号化するなどセキュリティの高さを特徴とし、企業や公共機関向けにサービスを提供している。
これまでは、インターネットを介してビデオ会議をすることに懸念がある団体向けに、専用線による閉じたネットワーク(閉域網)での会議システムを提供してきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、NIIが「秘匿性のある会議のセキュリティ確保が急務」として、今まで利用していた閉域網の代替にソフトウェアVPNを使うことを提案。これをNTTビズリンクが採用し、インターネットを介しても閉域網同等のセキュアなビデオ会議サービスの提供が可能になったという。
対応デバイスはPCのみ。利用にはNTTビズリンクへの問い合わせが必要で、教授会や審査会、医療機関の会議など、利用用途に応じた提案が受けられるとしている。
「シン・テレワークシステム」 NTT東とIPAが緊急開発 無料・登録不要のVPN 筑波大や角川など協力
「ひっ迫した状況が一目瞭然」新型コロナ病床数まとめサイト、大反響に「バグを疑った」と開発者仰天 “医療現場の声”励みにスピード公開
東京都の新型コロナ対策サイト“爆速開発”の舞台裏 オープンソース化に踏み切った特別広報チームの正体
新型コロナウイルスの解析、分散コンピューティングで誰でも参加できるように 「Folding@home」が対応Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR