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ゲイツ財団、新型コロナ対策にさらに1億2500万ドル(約133億円)寄付

» 2020年05月05日 14時48分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftの共同創業者、ビル・ゲイツ氏とその妻のメリンダ・ゲイツ氏による米慈善団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団は5月4日(現地時間)、欧州連合(EU)が主催した新型コロナウイルス対策募金イベント「Coronavirus Global Response」で、1億2500万ドル(約133億円)を寄付すると発表した。これで同財団による新型コロナ対策へのコミットは3億ドル以上になるとしている。

 今回の寄付の内訳は、ゲイツ財団、英医療慈善団Wellcome Trust、Mastercardが共同で行っている医薬品開発プロジェクトCOVID-19 Therapeutics Acceleratorに5000万ドル、ワクチンと予防接種のための世界同盟GAVIアライアンスに5000万ドル、検査システムの開発に関する取り組みに2500万ドル、となっている。

 melinda 寄付について発表するメリンダ・ゲイツ氏

 メリンダ・ゲイツ氏は同日公開した発表動画(記事末に転載)で、「新型コロナウイルスは、ウイルスというものは国境や法律におかまいなく攻撃してくることを思い出させた。新型コロナウイルスがどこかに存在する限り、感染拡大の可能性は消えない。高額なワクチンを開発するだけでは(貧しい人が受けられないので)だめなのだ。世界中のあらゆる人々が科学の恩恵を平等に受けられなければパンデミックは終わらない。世界中の頭脳とリソースを結集すれば、この病と闘うことができる。われわれの財団がこの取り組みのために1億ドル寄付すると発表できることを誇りに思う」と語った。


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