米Microsoftは5月8日(現地時間)、「Office 365」のExchange Onlineの新機能「Reply All Storm Protection」の全ユーザーへの提供を開始したと発表した。この機能は、昨年の「Microsoft Ignite 2019」で発表したもの。
「Reply All Storm」とは、従業員数の多い大企業などで、従業員が全社メールでの通知に「全員に返信」オプションで返信することで大量のトラフィックが生じ、電子メールサーバの速度低下や最悪の場合クラッシュを引き起こしてしまう現象のことだ。
Reply All Storm Protectionは、過去60分以内に10件を超える「全員に返信」を生成した5000人以上の受信者のいるすべてのメールスレッドをブロックする。
機能が有効になると、スレッド内のすべての返信を4時間ブロックし、サーバがメールに優先順位を付け、Reply All Stormを食い止める。
Reply All Stormの原因として配信されなかったメールの送信者には、以下のようなNDR(non-delivery report、不達レポート)が表示される。
Microsoftはこの新機能のフィードバックに基づいて、機能を調整、強化していく計画だ。
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