米Microsoftは3月30日(現地時間)、メディア向けのオンラインイベントを開催し、「Microsoft 365」関連の多数の新機能や変更を発表した。本稿では主な内容を簡単にまとめる。
Microsoftは2017年に企業向け新サービスとして「Microsoft 365」を発表した。これは、「Windows 10」とOffice、端末管理機能で構成される総合的なサブスクリプションサービスという位置付けだ。今回、このMicrosoft 365のコンシューマー向けプラン、「Microsoft 365 Personal」と「Microsoft 365 Family」を発表した(日本では前者のみ提供の予定)。
基本的には現行のコンシューマー向け「Office 365」に代わるものであり、現在コンシューマー向けOffice 365に加入しているユーザーは、購読料はそのままで新機能が追加されるMicrosoft 365に移行する。MicrosoftのQ&Aによると名称変更の目的は「個人と企業それぞれのニーズに合わせて、サブスクリプションに含まれる機能と利点の範囲をより適切に表現するためです」という。
名称が変わるだけでなく、新機能も追加される。例えば、後述するように、「Microsoft Teams」をコンシューマー向けMicrosoft 365ユーザーも利用できるようになる。
Microsoft 365のプラン(企業向けを含む)は以下のように名称変更する。大企業向けの「Office 365 E1/E3/E5」については変更はない。
Microsoft 365のチームコラボレーションサービス「Microsoft Teams」に、コンシューマー向け機能を追加する。今秋にモバイルアプリに追加する新機能で、Microsoftの仕事用アカウトと個人用アカウントを切り替えて使えるようになる見込みだ。個人用アカウントでは、家族とのチャットや買い物リストやカレンダーの共有、位置情報の共有などができるようになる。
「Microsoft Family Safety」はMicrosoft 365ユーザー向けのモバイル(iOSおよびAndroid)アプリ。今年後半リリースの予定(日本でのリリース時期は不明)で、保護者が家族のデジタル利用を管理するためのツールだ。Windows、Android、Xboxの利用時間を管理したり、位置情報をチェックする機能を備える。
Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどOfficeの個々のアプリにも多数の新機能が追加される。例えばWordの文書分析・改善提案ツール「Microsoftエディター」がOutlook.comと、WebブラウザのMicrosoft Edge(Chromium版)とGoogle Chromeでも機能拡張として使えるようになる。
Microsoftは同日、Webブラウザ「Microsoft Edge」の新機能も発表した(関連記事)。
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