クリプトン・フューチャー・メディア(CFM)が開発中のボーカル音源「初音ミク NT」を巡り、Twitter上では5月中旬、試作バージョンのリリースに先駆けて公開された初音ミク NTの規約が厳しいと、ユーザーの間で話題になった。開発者の佐々木渉さんはITmedia NEWSの取材に対し「営利利用しない場合はこれまで通りの使用が可能」と話した。
初音ミク NTの使用許諾には、従来のVOCALOID版初音ミクにはなかった「製品を法人などが営利目的で利用する場合には初音ミクの名前を明示すること」をはじめ、主に営利目的での利用について記述が目立つ。
佐々木さんは取材に対し「タイミング悪く公開してしまい、誤解があったようで申し訳ない」とコメント。「個々のクリエイターにとっては、今までと何ら変わりなく作品を発表できる」と説明した。同人CDでの使用もこれまで通り可能という。
規約を変更した背景について佐々木さんは「従来製品において、一部の広告代理店が顧客に対して『初音ミクの声を客寄せやプロモーションに無料で使える方法がある』という触れ込みで営業することがあった」としている。
これを受け、初音ミクの声が営利目的で利用された場合に、必要に応じてCFMが連絡をとれるよう、初音ミクという名前の表示を求めるようにしたという。営利利用しない場合はこれまで通りの使用を認めるという。
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