VOCALOIDじゃない「初音ミク NT」、3カ月遅れでプロトタイプ版リリース
クリプトン・フューチャー・メディア(CFM)は6月4日、自社製歌声合成ソフト「Piapro Studio」専用の音源「初音ミク NT」(ニュータイプ)の試作バージョンを予約購入者向けにリリースした。新型コロナウイルス感染症の影響で、当初の予定より3カ月遅れの公開となった。
従来のPiapro Studioは歌声を合成するシステムとしてヤマハのVOCALOIDエンジンを組み込んでいたが、初音ミク NTに付属する新バージョンでは、CFMが産業技術総合研究所と独自開発した歌声合成エンジンを搭載。ソフトウェア全体を内製化した。
初音ミク NTはヤマハの歌声合成ソフト「VOCALOID」では動作しない。VOCALOID上で動く「初音ミク V4X」など過去の製品は引き続き販売する。
Piapro Studioには、新たに「合成した音声の波形を表示する機能」「音符ごとの音量や声のハリをコントロールする機能」「デスボイスを作る機能」「自動で音声を聞きやすくする機能」などを搭載する。
2019年12月の初音ミク NT発表当初は、試作バージョンの公開時期を2020年3月中旬としていたが、新型コロナの影響で3カ月ほどずれ込んだ。8月に迫る正式版の公開について、CFMの佐々木渉さんはITmedia NEWSの取材に対し「遅れないように対処中」と話した。
正式版の公開に向けては、「ユーザーから使っていて楽しいと思ってもらえるような製品になるよう猛スピードで開発調整をしている」(佐々木さん)という。
今後は声色の種類の追加、高音質化、動作の高速化などアップデートを重ねる。面倒な作業を半自動化してクリエイティブに集中できるような補助機能なども追加したいとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
PHPに「緊急」レベルの脆弱性2件 修正版を日本時間21日深夜に公開へ、事前準備を呼び掛け
-
2
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
3
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
4
認証局eMudhraの中間証明書、秘密鍵が「数ミリ秒」で復元可能な脆弱性 大手各社が緊急遮断
-
5
著名ITサービス相次いで緊急メンテへ コドモン、シャドバ、BASE、さくらのレンタルサーバなど 「PHP」脆弱性に起因か
-
6
PHPの「緊急」レベルの脆弱性、開発元が修正バージョン公開 「直ちにアップデートを」
-
7
PHP緊急脆弱性「php2shell」パッチ今夜11時公開、その前にできる対策は……GMO系セキュリティ企業が提唱【更新】
-
8
「侵入経路塞いだが、バックドアから……」不正アクセス105時間の攻防、分単位で報告 防災メールのアルカディア
-
9
大分大学のサーバで改ざん被害 PHPの脆弱性突かれGoogle検索結果汚染、海外サイトに誘導
-
10
au PAY「使えるお店」、個人事業主約46万人分の情報を無断掲載か 個人情報保護法抵触のおそれも
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR