大日本印刷(DNP)は6月5日、ビデオ通話を使ったオンライン診療向けに画像補正サービスを提供すると発表した。カメラに映る患者の姿の色味を統一し、正確な診察が行えるようにする。
患者に画像補正の基準となる1cm角の印「CASMATCH」(キャスマッチ)を肌に貼ってもらい、撮影した映像をDNPのサーバで加工する仕組み。病院などにあるモニターに患者の顔色や患部の色を統一して表示する。CASMATCHには目盛りを印刷し、患部の大きさも確認できるようにした。
オンライン診療は新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための特別措置として、再診に加え初診も4月に一時的に解禁された。一方、患者が撮影した映像は撮影機器や照明の影響で色や明るさがまちまちになり、正しい診察の妨げになっていた。
DNPは今後、オンライン医療に関する国際標準化を進めると同時に、医療現場での8K映像の活用に向けた研究開発などを行う。
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