総務省は、新型コロナウイルス感染症に関連して間違った情報や誤解を招く情報が拡散しているとして、情報流通の実態把握をするため、5月にネットユーザーに対してアンケート調査した結果を発表した。「新型コロナウイルス感染症について、間違った情報や誤解を招く情報を見たことがある」と答えた人は72%おり、そのような情報を見かけた媒体は、Twitterやブログ・まとめサイトが多いという結果だった。
調査は、普段ネットサービスを週1日以上利用している15〜69歳の男女に、5月13〜15日にかけてネット行った。サンプル数は2000件。
新型コロナウイルス感染症に関する間違った情報や誤解を招く情報17例(「新型コロナは熱に弱く、お湯を飲むと予防に効果がある」「納豆を食べると予防に効果がある」「新型コロナは5G技術によって活性化される」など)について、1つでも見たり聞いたりしたことがある人は72%いた。
うち1つでも「正しい情報だと思った・情報を信じた」人は28.8%だった。若い年代ほど、間違った情報を信じたり拡散した割合が高くなる傾向があった。
こうした情報が、あたかも真実や真偽不明の情報として書かれているのを見かけたことがあると答えた人に、情報を見たメディアを聞くと、Twitterが57.0%、ブログやまとめサイトが36.5%だった。
これらの情報を正しいと信じて共有・拡散したことがあると答えた人は35.5%(全回答者を母数とした場合の共有・拡散経験の割合は19.5%)いた。
最初は正しいと思っていた情報が、間違った情報や誤解を招く情報だと気づいたきっかけは、「テレビの報道で知った」(33.2%)が最多。10〜20代は「SNSで知った」と答えた割合が高かった。
新型コロナウイルス感染症の予防法について、「納豆をよく食べるようになった」など、真偽不明の情報に基づいた予防法をとったと答えた人は15.1%、トイレットペーパーやティッシュペーパー、食料品などを買いだめした人は15.0%だった。
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