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» 2020年06月30日 07時15分 公開

荻窪圭のデジカメレビュープラス:ややこしい作業はAI任せの「Luminar 4」が面白い ハデハデ空写真から実用的なフォトレタッチまで (2/3)

[荻窪圭,ITmedia]

 背景の空には自前の画像を使うこともできるので昔撮影した妙にカッコよかった雲に置き換えてみた。いやほんとにこういう「科学忍法火の鳥」みたいな雲が出たことがあったのだ。

自前の写真に自前の空を貼り付けるのもまた楽し。雲の写真に合わせて地上も暗くなり、魔王でも降りてきそうな印象に

 元の空や地平線とどこまで馴染ませるかはスライダーで調整すること。

 うまくすれば撮影時と異なった時間帯の空でも、地面にその明るさや色を適度に反映させて馴染ませてくれるのだ。

東京タワーを撮った写真の空を置き換えてみた。左が調整前、右が調整後

 太陽を追加したり飛行機を飛ばしたり、やりすぎるとめちゃ不自然になるけど、それはそれで面白い。

新国立競技場の写真の空を置き換え、さらに飛行機を飛ばして太陽を追加し、グローフィルターもかけてみた

 こういう絵を所要時間1分ほどで作れるのだ。ここまでくると写真というよりは写真を使った作品作りになっていくのだけど、それをここまで簡単に作れるのはたまらん。

写真を補正するソフトとしても優秀なのだ

 空の合成までやらなくても、AIを使った賢いフォトレタッチソフトとしてもなかなか優秀だ。むしろ、こっちの方が実用的。ちょっと修正してやればもっと見せたいところが伝わるのに、ってことはよくある。でも、記事につける写真、ブログにつける写真、本で使う写真の一点一点をPhotoshopで細かく補正する手間暇はちょっとかけられない。わたしはLightroomでそういう作業をしてるけど、Luminar 4はそれをすごく簡単にこなしてくれる。

 それがAI補正の力。

 この写真、先日目黒不動で撮ったものだけど、逆光だったので鳥居と社殿が暗い。でもそっちに露出を合わせると今度は空が白とびしちゃう。空の青さも残したい。

目黒不動尊の本堂を階段から撮影した写真。ちなみにrawデータ。逆光となったので肝心の本殿が暗い

 とりあえず「AI補正しちゃえ」ってことで、「AI補正」と「AIストラクチャ」かけてみた。

エッセンシャルから「AI補正」を選択。「AI Accent」をかけるとコントラストを調整してくれる。さらに「AIストラクチャ」でよりくっきりと

 あとは「ライト」パネルを使って微調整してやればOk。ライトではホワイトバランス、露出、ハイライトやシャドー、トーンカーブなどフォトレタッチソフトや現像ソフトでおなじみの項目が並ぶ。

さらに露出を少し上げ、シャドーと黒レベルを持ち上げて社殿の赤が少し目立つようにして完成。

 もう一つ、ガラス越しに撮った写真。ガラス越しに斜めから撮ってるのでちょっと白っぽくなってしまったのである。

ガラス越しにショウウインドウを撮影。見ての通り、ガラス越しなのでちょっと白っぽくコントラストが弱い

 そこで、ちょいと「ランドスケープ・エンハンサー」で「霞軽減」+「ゴールデンアワー」。

「霞の軽減」でコントラストがいい感じになり、「ゴールデンアワー」を追加することでちょっと赤みを加えた。風景用の機能だけどいろんなシーンで使えるのだ

 するとガラス越しによる低コントラストが解消されてくっきりする。本来は遠くがちょっと霞んでる風景写真に使うものなのだけど、結構用途は広いのだ。

瀬戸内海の島々。本来はこんな風景に使う。左が調整前、右が霞軽減とゴールデンアワーを加えた後。朝6時の写真なので早朝っぽい感じにしてみた

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