厚生労働省は6月30日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の接触確認アプリ「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」のiOS版を1.1.1にアップデートした。利用開始日が毎日「今日の日付」で表示される不具合などを修正した。Android版は近日中に配布するとしている。
日付の不具合は、利用開始日が毎日更新されないよう改善した。ただし、すでに初期バージョンをインストールしていたユーザーの場合、利用開始日として固定されるのは「アップデート前に最後にアプリを開いた日」だという。記者の場合、19日にインストールし、アップデート前に最後に開いたのが25日だったため、アップデート後は「6月25日から4日間使用中」と表示された。しかし、接触の記録自体は利用開始日とは関係なく14日前まで保持しているという。
陽性者の登録画面に任意の番号を入力した際に「完了しました」と表示されてしまう不具合もあったが、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)が発行した正規の処理番号でなければ完了画面が出ないように修正した。なお、現在は処理番号の発行を止めているため、通知も行われないとしている。
その他、アプリに関する問い合わせ先を新型コロナウイルス接触確認アプリのWebページと利用者向けQ&Aにリンクした他、Bluetoothと接触通知についてオンオフする設定を削除した。APIの仕様変更でこの設定をスマートフォン側で行うようになったためと説明している。
厚労省は、6月29日午後5時までにiOS版とAndroid版を合わせて約472万件ダウンロードされたことも明らかにした。
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