ドイツのポータルサイト CHIP Onlineでは、このDiagnosis keysがAPI経由で新型コロナ接触確認アプリに転送され、スマートフォンに保存された接触ログと比較される仕様。そして、その数字の下にある「Anzahl der abgeglichenen Schlussel」──日本語で「一致したキーの数」は、スマートフォンに保存された接触ログから検出されたDiagnosis keysの数であり、「一致したキーの数」がゼロであるとは、過去14日以内に感染を報告したユーザーの端末に「(少なくとも検知基準の範囲では)接触していない」ことを意味している。
同記事は加えて、この「Diagnosis keys」の実データをAPI経由でダウンロードできることも伝えている。筆者も実際にCURLでAPIをコールして7月5日の「Diagnosis keys」を閲覧してみた。GitHubで公開されている調査用スクリプトでデータの中身を見てみたところ、以下のようなハッシュキーが並んでいた。
ハッシュキーには陽性者の個人情報が埋め込まれているわけではないから、ドイツの厳しい個人情報保護の観点から問題ない仕様であることが分かる。
また、この「Diagnosis keys」のデータをグラフ化して分析するツールも公開されている。
個人情報保護に関する十全な配慮がなされたドイツ版新型コロナ接触確認アプリ。システムが実稼働される中で、具体的な仕様が明らかになっていく。日本では「キー」は2件(記事執筆時)だが、普及が進めば日本でも同様の分析ツールが登場してくるだろうか。
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