では実際に撮影してみて、広角はどの程度の範囲が写るのか、また望遠ではどれくらい寄れるのかを見ていきます。
撮影には以前「ラズパイで写真を撮る! カメラモジュールを接続してカスタマイズするには」でご紹介した「raspistill」コマンドを使います。これを使ったシェルスクリプト「photo.sh」により、撮影した画像をホームディレクトリに用意されている「Pictures」フォルダに保存します。以下の内容を標準エディタ「nano」などで記述して、photo.shとして保存しましょう。
#!/bin/bash date=$(date +"%Y_%m%d_%H%M%S") savephoto="/home/pi/Pictures/${date}.jpg" raspistill -o $savephoto
保存したら、以下のコマンドでphoto.shを実行できるファイル形式にします。
$ chmod +x photo.sh
では以下のコマンドを入力して撮影しましょう。
$ ./photo.sh
ラズパイにディスプレイを接続すると、画面に撮影した画像が表示された後に、「年月日_時間分秒」という形式のファイル名が付いたファイルが、ホームディレクトリにある「Pictures」フォルダに保存されます。
では実際のテストに移ります。広角レンズと望遠レンズをテストするためにパンダの人形を使いました。ラズパイと被写体の距離は50センチくらいにして、広角レンズである程度人形が入る状態で撮影しました。結果としては以下のようになりました。
当然ではありますが、レンズによって撮影できる画像がかなり違うことが分かります。なおHQカメラには20センチのリボンケーブルが付属しますが、レンズが大きいため、ラズパイと直接つなげるにはちょっと短いです。このため別売されている長めのリボンケーブルを買った方がよいでしょう。筆者が購入したのは「Vivan-Star Raspberry Piカメラ用3本のRaspberry Piカメラケーブル」です。特に問題は起きていません。
次回はHQカメラを使っての撮影にチャレンジします。ただし普通にコマンドラインで動かすだけでは面白くないので、シャッターボタンやLEDを使ってデジカメっぽい撮影をしてみます。
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