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» 2020年07月27日 18時13分 公開

AIアバターが“あいまい注文”を聞き取り 「○○のやつ」でもOK レストラン「Eggs 'n Things」で実験

レストランチェーン「Eggs 'n Things」が、AIを搭載した3Dアバターによる接客の実証実験を行う。主語のない注文やあいまいな言葉を使った注文にも対応できるという。

[吉川大貴,ITmedia]

 レストランチェーン「Eggs 'n Things」(エッグスンシングス)を展開するEGGS 'N THINGS JAPANは7月27日、AIを搭載した人型の3Dアバターが顧客と音声で会話し、注文の受け付けや会計を行う「AIアバターレジ」を発表した。AIは主語のない文章や、あいまいな言葉を使った注文にも対応できるという。新型コロナウイルス対策の一環として、10月からEggs 'n Thingsの各店舗で実用化に向けた実証実験を行う。

photo AIアバターレジが注文の確認をする様子

 店頭のモニターに表示した3Dアバターが「ポーチドエッグのエッグスベネディクト、もしくはオムレツなどいかがでしょうか」などと、顧客に音声で注文を聞く。顧客がメニューを選ぶと、その音声をマイクで拾い、内容を解析。結果をもとに注文を受け付ける。タッチパネルを使わないため、接触による新型コロナウイルスへの感染リスクも減らせるとしている。

 顧客に注文を聞く際は、AIが音声をテキスト化し、正しい文法に基づいた文章を作り直してから内容を分析する。そのため、主語を省略した注文やあいまいな言葉を使った会話にも対応できるという。

 例えば、顧客が「ほうれん草とベーコンのやつ」と注文した場合、AIが「ほうれん草、チーズとベーコンのオムレツをお1つでよろしいでしょうか?」と正しい言葉に置き換え、顧客に確認を取ってから注文を確定する。

 3Dアバターはこの他、人感センサーで顧客の入店を認識してあいさつしたり、支払額を顧客に知らせたりすることも可能。メニューの一覧、使っている具材などもモニターに表示できる。注文を受け付けた後は、キッチンで働くスタッフに調理を指示する他、顧客に空いているテーブルの場所を音声で案内するという。

photo EGGS 'N THINGS JAPANの松田公太代表取締役

 3Dアバター向けのAIはベンチャー企業のウェルヴィルと共同で開発。EGGS 'N THINGS JAPANの松田公太代表取締役は「この仕組みを、他の飲食業や外食産業でも使えるものにしていきたい」と話している。

 EGGS 'N THINGS JAPANはこの他、顧客がテーブルに貼られたQRコードを読み取ると、座席からスマホで料理を注文できる「テーブルオーダーシステム」や、来店者にコイン型のトラッキングデバイスを配り、それぞれが座っているテーブルを店員用のタブレット上に表示する「カスタマートラッキングシステム」などを各店舗に導入。オペレーションの効率化や新型コロナウイルス対策を進めている。

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