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» 2020年07月28日 12時00分 公開

「迷惑系YouTuber」とは何か なぜ迷惑行為を繰り返すのか (2/3)

[岡田有花,ITmedia]

 例えば2015年、当時19歳の少年が、店頭に置かれたスナック菓子につまようじを刺して穴を空ける動画をYouTubeに投稿して炎上(実際は少年が買って持ち込んだものだったようだ)。当時「つまようじ少年」として話題になった。

 警察はこの動画を問題視し、建造物侵入の疑いで少年を全国指名手配。少年は、電車を乗り継いで逃走し、逃走しながら警察を挑発する動画を次々にアップしたことで、メディアを騒がせた。少年は逮捕後に「報道のおかげで有名になれて嬉しかった」などと供述していたという。

 また2018年には、福井県の男が、白い粉末入りのポリ袋を交番前に落とし、それを拾って逃走する動画を「覚醒剤いたずらドッキリ」と称してYouTubeに投稿して炎上。男は偽計業務妨害罪で逮捕・起訴された。

 YouTubeが広く利用される以前にも、SNSなどに迷惑行為をあえて投稿する人は多かった。例えば2007年、吉野家のアルバイトが店の厨房で、肉を大量に盛った「テラ豚丼」を作り、「少し食べて鍋に戻した」などとする動画を「ニコニコ動画」に投稿して炎上したり、13年にはローソンの店員が冷蔵ケース内で寝転ぶ写真をFacebookで公開したり――迷惑行為を撮影してネットに投稿するという行為は、携帯電話による撮影が一般的になって以降、繰り返されている。

へずまりゅう「今年のYouTubeの顔は俺がもらう」

 迷惑動画をわざわざ撮影し、ネットで公開する理由は何なのか。

 考えられるのは、「有名になりたい」「お金を稼ぎたい」「世間を騒がせたい」「友だちにウケたい」といったものだ。mixiなど友人関係に閉じたSNSに投稿した場合は、「友だちにウケたい」という動機が強く、メディアに報じられるほどの炎上は想定していなかった可能性もあるが、YouTubeなど誰でも見られる場で顔出しで投稿している場合、有名になりたいという動機は強いだろう。

 へずまりゅうも「迷惑動画の投稿で有名になり、お金持ちになる」という夢を持っていたようだ。彼のTwitterには「今年のYouTubeの顔は俺がもらう」といった投稿がある他、「YouTubeだけで稼ごうとする奴は脳無しじゃあ! YouTubeはあくまで知名度を上げる為の媒体じゃあ! 有名になればいくらでも案件で稼げるからのオラ」と、知名度をお金に換えることを画策していたようだ。

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