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プロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin」にテレビと音声操作を追加するオプションが登場

» 2020年07月30日 14時50分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 中国Baidu日本法人傘下のpopInは7月30日、プロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin」のオプションとして、ワイヤレステレビチューナー「Xit AirBox」と音声操作に対応したスマートリモコン「Aladdin Remoless」(リモレス)を発表した。価格はテレビチューナーが1万5800円、スマートリモコンは5980円(どちらも税、送料込み)。発表と同時にpopin公式サイトで販売を開始した。

「Xit AirBox」を紹介するpopInのテイ・トウ社長

 ワイヤレステレビチューナーは、デジタル機器メーカーのピクセラが同日発表した「Xit AirBox」にチューニングを施した専用モデル。地上/BS/CS110度デジタル放送のチューナーを内蔵し、ネットワーク経由でデジタルコンテンツを視聴するための標準仕様であるDLNAガイドラインに準拠。popIn Aladdinの他、PC(Windows、Mac)、スマートフォン(iOS、Android)などでもWi-Fiを介してテレビ番組を視聴できる。USBポートに市販の外付けHDD(最大2TB)をつなげば録画も可能だ。

 popInのテイ・トウ社長によると、ピクセラとの共同開発により、popIn Aladdinと組み合わせた時の操作性を大幅に改善したという。具体的には、映像をネットワーク伝送する際のバッファリング時間を通常の3分の1程度に短縮。popIn Aladdinを新しい「テレビモード」に設定すれば、「普通のテレビと同様、電源を入れればすぐに放送番組が表示される」という。

家電操作に特化したスマートスピーカー

 Aladdin Remolessは、Baiduの音声認識エンジンを日本語用にカスタマイズし、家電の操作に特化したシンプルなスマートスピーカーだ。ウェイクワードの「リモレス」に続けて「電気をつけて」などと指示するとpopIn Aladdin2を操作できる。初代機については照明の操作のみ対応する。

「Aladdin Remoless」(リモレス)

 8月以降にはスマホアプリのアップデートを実施し、ソニーやパナソニックなど他社製のエアコン、テレビ、照明なども操作可能にする他、9月頃にはマクロ設定を追加する予定。「リモレス、おはよう」といった特定のキーワードでライトとエアコンがオンになるなど、ワンステップで複数の家電を動かせる。

 Aladdin Remolessは、既存のスマートスピーカーのようにネットラジオや音楽配信サービスを聞いたり、天気予報を確認したりといったことはできない。理由についてテイ・トウ社長は、「機器間やサービスの連携に必要な煩雑な設定を排除したかった」という。「popIn Aladdinのユーザーは、IT機器に詳しい人ばかりではない。既存のスマートスピーカーは、スキルの導入やアカウント設定などが必要で、どうしても知識と時間が求められる。(IT機器にあまり詳しくない)私の妻や子どもでも問題なく使えるように機能面は割り切った」

 ただし、完全に排除するのではなく、いくつかのメジャーな機能についてはいずれアップデートで追加するとしている。「例えばRadikoとは提携しているため(popIn Aladdin用のアプリを提供済み)、リモレス単体でも対応しようと思えばできるだろう。まずはミニマムな機能で提供し、アップデートで対応していく」。

popIn Aladdin本体とのセット商品も用意した

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