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光造形3Dプリンタでオリジナル人体フィギュアが簡単に作れた 次はどうする? え、FDM?3Dプリンタ買っちゃいました(2/2 ページ)

» 2020年08月06日 07時21分 公開
[松尾公也ITmedia]
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 光造形3Dプリンタでは選択肢が少なく、価格や評価、そしてYouTubeなどによる情報など、絞り込む要素に恵まれていた。それに対して、FDMは千差万別。どこがポイントだか分からない状態で、「買う気はあるんだけどどれを買っていいか判断がつかない」という人は多いようだ。かくいうわたしもその一人でね。

 そうこうしているうちに、友人がFDM方式の3Dプリンタを買った。組み立て作業が必要な製品で、米国では259ドルで売られている。中国メーカーCrealityの「Ender-3 Pro」という製品だ。Ender-3は世界的ベストセラーで、この普及機価格帯では標準といっていいらしい。その分、ノウハウはネットにあふれているし、換装用パーツも充実している。

photo Ender-3 Pro

 Ender-3 Proの場合、組み立てに自作PCに手慣れた人でも2時間くらいは要するらしい。

 この手間を省きたいのであれば、同じもののODM品を日本のcheeroが販売しているので、それを選ぶというチョイスもあるだろう。

 このEnder-3の新世代モデルで「Ender-3 V2」というのが出た。組み立てや設定が楽になり、静粛性も高まっているという触れ込みだ。各パーツも改良されているっぽい。これが、中国の通販サイトBanggoodで売ってるよ、2万7000円ちょっとだよ、1週間くらいで届くよ、という話をZoom飲み会しているときに聞いて、そのままポチってしまった。酒の席は怖いですね。

photo

 もっと上のクラスではOriginal Prusaという製品が自分の周辺ではお勧めされている。こちらはチェコのジョセフ・プルーサさんが起業したPrusa Researchが開発・販売しているシリーズで、自分自身でパーツをプリントして使うというコンセプトを実行しているユニークな製品だ。SF作家・野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」に出てくる自己増殖型工場の初期段階みたいで興味深くはあるが、セミキットの場合には組み立てにフルに8時間かかるというのと価格は10万円以上というので、「もうちょっと大人になってから」と今回は見送ることにした。

photo Original Prusa i3 MK3S

 というわけで、光造形3Dプリンタの様々な展開を考えた末に、FDM方式プリンタをオーダーして、それを心待ちにしている。

 次回は、Ender-3 V2が届いてからの話になる予定だ。

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