3Dプリンタ買っちゃいました
光造形3Dプリンタでオリジナル人体フィギュアが簡単に作れた 次はどうする? え、FDM?(1/2 ページ)
前回は、3Dキャラクター生成ソフトの「Character Creator」と写真1枚から顔と髪形の造形ができるプラグイン「HeadShot」を使って、写真しか遺されていない人を3D化して、光造形3Dプリンタでフィギュアにするところまでやってみた。
その後、リトライしながら妻のフィギュアを合計6体製作することに成功した。製作を重ねるにつれ、造形のおかしい部分がかなり減少していた。セットアップからわずか1週間でここまで到達できるとは予想していなかった。だが当面の目的を果たしてしまうと、せっかく始めた連載が早々に終わってしまう(それはそれでいいのだが)。
一方、フィギュアを手にしたことで、さらにチャレンジしたいことも出てきた。
- (1)現状のプリントサイズ上限(120×68×150mm)よりも大きなサイズで出したい
- (2)出来上がったモデルデータを分割して大きく出力し、それらを組み合わせたい
- (3)さまざまな素材を使ってみたい
- (4)色を塗りたい
このうち、(2)と(4)は自分のスキルを向上させればいいだけの話だ。
まずは(2)。HeadShotで生成した人体モデルは、業界標準の.objや.fbjフォーマットでエクスポートできる。これを他のアプリで編集し、一部だけを書き出すことができれば、ELEGOO MARSの狭い領域に収まるサイズで、大きくプリントできる。
これに関しては、米Autodeskの3DCADソフト「Fusion 360」を使い、ブーリアン演算することで一部を切り出すことができそうなので、現在勉強中。Fusion 360はパーソナルな利用ならば無料で使えるそうなので、しばらくはこれで試そうと思う。メカニカルな設計をするわけではないが、将来的に必要になることがあるかもしれないので、こうしたスキルを身につけておくに越したことはない。
(4)は、ガレージキットやプラモデルの彩色をしている人たちのYouTube動画を見るなどして情報収集中だ。ペンを使った細かい作業は老眼にはきついだろうが、ここを他人に任せたくはない気持ちもある。なにせ時間は死ぬまであるので、ゆったり構えて学んでいこうと思う。
この2つ以外も、ある程度方向が見えている。
まず、(1)のプリントサイズ問題。今はできる範囲でやっているのでそれほど不満はないし、これ以上大きくするとプリントの不安定さが増しそうで怖くもある。ただ、低価格帯での光造形方式で、さらに精度が上がり、ひとまわり大きなサイズをプリントできる新製品が登場しているので、そこは期待できそうだ。ELEGOOであればSATURNという上位モデルが既に販売されている。価格は高めだが、国内販売も予定されている。
SATURNはその名の通り、より大きなサイズをプリントできる。モノクロの4K液晶パネルを介して紫外線を照射するため、従来のカラー液晶よりも照射効率がよく、その分高速にプリントできる。さらに、従来は2K解像度だったのが4Kになることで、解像度も向上。さらに、パネルサイズも大きくなっているのでプリントサイズ(XY方向)も大きくなる。192×120×200mmと、ちょっと小さめのFDM(熱溶解)プリンタくらいの領域を立体化できる。これが米国での価格が400ドル。国内代理店では8万円以上の価格がついているが、サポートなどを考えると検討には値するだろう。このパネルが出回ることでライバルメーカーも同等スペックの低価格機を投入してくるはずなので、2020年後半はさらにSLA(光造形)モデルの魅力が増していきそうだ。
(3)でさまざまな素材を試してみたいと書いたが、現在のレジンに特に不満があるわけではない。ただ、FDMの人たちがフィラメントの素材をめぐって試行錯誤しているのをみると、ちょっとうらやましく思ったのだ。PLA、ABS、PETG、TPU、さらに木材チップ入りPLA……。
FDMならばプリントサイズの問題も素材も解決できそうだし、ひとつ検討してみるか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
3Dプリンタ買っちゃいました
3Dプリンタを買ってしまった素人が悪戦苦闘しながら立体造形生活を楽しむ様子をお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
佐川急便、不正アクセスで個人情報流出か 送り主・届け先の氏名や住所など、約100日分の荷物データ対象
-
2
免許証の悪用防止で申し込み集中 JICCがアプリ受付を一時休止 タイムズカー漏えいの影響か
-
3
睡眠中に「ピンクノイズ」を聞くと“脳内ゴミ”の洗い流しが強まる? 米MITが人間で実験 Science系列誌で発表
-
4
「写真で一言 ボケて」きょう午後8時にサービス終了 18年・1億超のボケに幕
-
5
免許証の悪用防ぐ届出集中、CIC・JICCで手続き遅延 タイムズカー情報流出直後に
-
6
ドラッグ&ドロップ操作ミスで……TOPPAN、損保ジャパン契約者17万人分のデータを他社に誤送付
-
7
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
パーク24株、一時4カ月ぶり安値 タイムズカー漏えいの集団訴訟に2000人超参加意向の報道
-
10
ローソンのメールサーバが踏み台に、不審メール約70万件送信 件名「RE」など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR