宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載したカプセルの地球帰還について、着陸予定地を管轄する豪州政府から着陸許可が発行されたと発表した。許可の発行は8月6日で、10日に連絡を受けたという。
これにより、はやぶさ2のカプセルが今年12月6日、豪州ウーメラ立入制限区域に着陸することが正式に決まった。
はやぶさ2は同日、地球の上空(200キロ以上)に到達し、カプセルを分離した後、本体は新たな探査に向かう予定だ。
はやぶさ2は4月、リュウグウの表面に金属の塊をぶつけ、人工クレーターを作成。その際に舞い上がった物質をカプセルに収納しており、何らかの物質が採取できたとみられている。
JAXAの山川宏理事長は「12月の回収ミッション成功に向け、より一層豪州との連携を深めながら、準備を進めていく」とコメントしている。
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