グリー、20年度は42%の営業減益 ゲーム事業好調も巣ごもり需要は控えめ
グリーが8月20日に発表した2020年6月期(19年7月~20年6月)の通期連結決算は、売上高が626億6500万円(前年比11.7%減)、営業利益が31億6200万円(同42.3%減)、最終利益が27億900万円(同22.3%減)と減収減益だった。20年度第4四半期(4月~6月)はゲーム事業などの業績が好調ながら、不採算事業の撤退やテレワークの導入に伴う従業員への支援金などが一時的な負担になったという。
大矢俊樹CFOは、新型コロナ感染症の外出自粛要請に伴う巣ごもり需要について「それほど大きなものではなかった」との見方を示した。
ゲーム事業は好調も、巣ごもり需要の恩恵は感じられず
20年度のゲーム事業は、運営体制の強化により17年リリースの「アナザーエデン」「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」などで有償コインの消費量が19年度から20%以上増加。欧米地域でも「SINoALICE」の提供を開始するなど、収益力の強化や展開地域の拡大が事業の好調につながった。
新型コロナの感染拡大に伴う外出自粛要請などで巣ごもり需要が発生し、任天堂やカプコンなどゲーム事業者は収益が大幅に伸びた。しかし、グリーの大矢俊樹CFOは、巣ごもり需要の影響はあまりなかったとコメントした。
「ゲームタイトルのコンディションの影響の方が強かった。巣ごもり需要の影響も多少あったかもしれないが、それほど大きなものではなかった」(大矢CFO)
ライブエンターテインメント事業ではバーチャルキャラクターを使ったライブ配信アプリ「REALITY」に継続的な投資を行い、配信の低遅延モードや他社アプリとの連携機能など、ユーザーからの要望が強かった機能を強化。独自制作の番組を公開するなどコンテンツの強化を図ったという。
21年度は中国を中心に海外展開を強化
21年度は、20年度と同様の経営方針に基づいて各事業に投資を行う。ゲーム事業では中国を中心に海外展開を拡大する。中国BiliBiliやShengqu Games Limitedなどの企業をパートナーに迎え、既存タイトルの中国展開を21年度中に進める。
「ダンメモ」の欧州展開や「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」の米国、香港、台湾での展開も20年中のリリースを目指す。
ライブエンタテインメント事業では、REALITYに引き続き投資をするとともに、子会社Wright Flyer Live Entertainmentが法人向けに展開するXR技術を活用したライブ事業「REALITY Live Stage」の本格展開を進める。
21年度の業績については、短期的な変化が激しく見通しが立たないとして公表を控えた。
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