任天堂が8月6日に発表した2021年3月期第1四半期(20年4〜6月)の連結業績は、売上高が3581億600万円(前年同期比108.1%増)、営業利益は1447億3700万円(同427.7%増)で大幅な増収増益だった。巣ごもり需要によって、主力のゲーム機「Nintendo Switch」の販売が好調で、ダウンロード販売のソフトや有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」などを含むデジタル売上高が伸長した。
主力のNintendo Switchでハードウェア、ソフトウェアともに売上を伸ばした。「Nintendo Switch Lite」を合わせたSwitch本体の販売台数は568万台(同166.6%増)。ソフトウェアでは、20年3月に発売したSwitch用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の売上本数が累計2240万本に到達。他にも当期に発売した「Xenoblade Definitive Edition」が132万本、「世界のアソビ大全51」が103万本を売り上げた。当期のミリオンセラーは計9作となり、ソフトウェアの販売本数は5043万本(同123.0%増)となった。
デジタル売上高は1010億円(同229.9%)に達した。ダウンロード販売がソフトウェア全体の売上高比率の55.6%(同17.3%増)を占め、パッケージソフトを逆転。Switchのダウンロードソフトがデジタル売上高全体の67.7%を占めた他、「ポケットモンスター」の有料ダウンロードコンテンツやNintendo Switch Onlineによる売上がけん引しているという。
2021年3月期(20年4月〜21年3月)の通期業績予想は、売上高が8.3%減の1兆2000億円、営業利益が14.9%減の3000億円、純利益が22.7%減の2000億円のまま据え置いた。
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