グリーが8月2日に発表した2019年6月期(18年7月〜19年6月)通期連結決算は、売上高が前期比9.0%減の709億3600万円、営業利益が41.9%減の54億7600万円、最終利益が26.0%減の34億8500万円と減収減益だった。ブラウザゲームの収益力低下に加え、バーチャルYouTuber(VTuber)事業などへの投資が影響した。
スマートフォンゲームの売上は堅調で、17年にリリースした「SINoALICE―シノアリス―」「アナザーエデン 時空を超える猫」などの人気は健在だったが、19年6月期にリリースした新規タイトルは同程度のヒット作には育たず、ブラウザゲームの不調をカバーできなかった。
今後もスマホゲームに力を入れ、アナザーエデンなど人気作の海外展開を強化する。収益化はまだ先の見込みだが、VTuber事業や広告・メディア事業への投資も継続する。
「ゲームの当たり外れによる、業績の変動の大きさを考慮した」(広報担当者)ため、20年6月期の通期業績予想は非開示としている。
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