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ペットの排泄物には近付かないロボット掃除機、+Styleが発売 二眼カメラとAIで物体を認識

» 2020年09月08日 17時27分 公開
[ITmedia]

 スマート家電専門のECサイト「+Style」を運営するプラススタイルは9月8日、二眼カメラとAIを活用して床にある物体を認識し、回避しながら掃除するロボット掃除機「Roborock S6 MaxV」を発表した。9月11日から+StyleとAmazon店で販売する。価格は8万7880円。9月末までは5000円引きのキャンペーン価格を適用する。

「Roborock S6 MaxV」

 中国の専業メーカーBeijing Roborock Technologyが開発、製造するロボット掃除機。スマートフォンの複眼カメラにヒントを得て、ロボットの前面に2つのカメラを並べた。人の目と同様、周囲にある物体を立体的に捉えられるという。

前面に2つのカメラ

 カメラ画像を元に画像認識AIが物体の種類を判別し、回避行動に反映する。例えば履き物など安全なものはギリギリまで近付いて掃除するが、ペットの排泄物は10cm以上の距離をとって安全に回避するという。出荷時点では電源ケーブルや電源タップ、履き物、ペットの排泄物など8種類の物体を判別できる。「随時、ソフトウェアアップデートにより認識できる物体の種類を増やす」。

 室内のマッピング(地図作成)はLDS(レーザー光位相差式距離センサー)を使用する。CPUは米Qualcommの「APQ8053」で、「8コアのCPUを採用したことで、今まで以上に精度の高い動きと新機能の搭載が可能になった」としている。

 専用アプリでは、ロボットが認識した物体を間取り図の上にアイコンや写真で表示できる。この他、間取り図を見ながら進入禁止エリアを設定したり(バーチャルウォール)、掃除する部屋の順番を指定したりといったことも可能だ。

主な仕様

 またプラススタイルは、Roborock S6 MaxVを含む日本向けの一部モデルに向け、音声案内を変更する機能と8種類の追加音声を提供すると発表した。追加音声は、京都弁(女性)など4地方5種の方言の他、男性執事や子ども向けの「アニメ声」を用意する。

 「音声案内は掃除機としては全く無意味な機能。しかしロボット掃除機は従来の家電と異なり、癒しを求めたり、家族の一員として扱ったりする人たちがいる。使う人に寄り添った機能として、今後もバリエーションをどんどん追加していきたい」。今後はRoborockの公式SNSを使い、ユーザーから「追加してほしい声」を募集するという。

執事の場合、「ご主人様、ダストボックスを取り外していただけますでしょうか」などと話す

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