Innovative Tech
8K画像の不要箇所を自然に削除 ファーウェイが技術開発
Innovative Tech:
このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。
Huawei Technologies Canada Co. Ltd. の研究チームが開発した「Contextual Residual Aggregation for Ultra High-Resolution Image Inpainting」は、高解像度画像内の不要なオブジェクトを自然に消す機械学習ベースの技術だ。消した後の領域には周囲と調和した画像を補完し、自然な画像に見せる。
画像から不要な部分だけを消去して自然に埋める「インペイント」という技術は多方面で研究されており、例えばAdobe Photoshopでは「コンテンツに応じて塗りつぶし」(通称:コンじる)として知られている機能だが、その多くはメモリや画像サイズの制限などで1K以下の低解像度画像にしか適用できなかった。今回の手法は限られたリソース内で8Kまでの高解像度画像に対応したインペイント技術を提案する。
提案するモデルは、画像内で指定したオブジェクトをマスクし、そのマスク領域をコンテキストに合うよう埋めることでもっともらしい画像を生成する。途中で高解像度による劣化を修復しているところがポイントだ。
具体的には、高解像度の入力画像から低解像度のインペイント結果を予測し、それをアップサンプリング(画像のピクセル数を増やす)して高周波成分が欠落した劣化画像を生成する。続けて、最初に低解像度にした画像から残差画像を生成し 、劣化画像に補填することで高解像度画像に変換する。
ニューラルネットワークの動作を低解像度画像に限定しているため、メモリコストと計算時間を削減でき、学習用の高解像度画像データセットも軽減できている。その結果、従来の機械学習ベースのインペイント技術では困難であった8K画像の描画処理が可能になった。さらに、GPUを使えば2K画像に対してリアルタイムに処理を行えることも実証した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO熊谷代表、会見で改めて謝罪 SNS投稿巡り「配慮が欠けていた」
-
2
ロゴ画像用の公開領域に顧客ファイルも保存 GMO系シングルサインオン、4.5万人分漏えい
-
3
アットコスメ、会員約300万人分の情報漏えい 不正アクセスで
-
4
ニコニコレンタカー、免許証画像の事前登録を廃止 保存済み画像も全削除 サイバー攻撃の増加受け
-
5
AI学習への利用拒否をrobots.txtで一括指定へ OpenAIやGoogleなどが対応表明
-
6
日本郵政「ゆうID」不正ログイン、他社で流出したパスワード使うリスト攻撃か……2段階認証必須に
-
7
楽天証券、顧客情報362件が漏えいか NTTデータ委託先に不正アクセス
-
8
GMO熊谷代表、涙の謝罪会見でも“熊谷節”さく裂──「31年間、もうけるという言葉は使ったことがない」
-
9
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
10
クラブツーリズムに不正アクセス 個人情報約432万件漏えいの可能性、サイト停止
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR